日本相撲協会は22日、大相撲初場所(2026年1月11日初日、両国国技館)の番付を発表。西前頭3枚目の伯桜鵬が伯乃富士に改名することになり、Xには「伯乃富士」というワードがトレンド入りするなど、ファンからさまざまな反響が寄せられた。
炎鵬だけ改名せず…「鵬」の字消えた
現在、伊勢ケ浜部屋に所属する伯桜鵬改め伯乃富士。入門当初は、元横綱白鵬翔氏が親方を務めた宮城野部屋に所属していた。しかし、白鵬氏は24年、部屋の元幕内北青鵬による暴力問題の責任を取り、2階級降格などの処分を受け、部屋も閉鎖。弟子とともに伊勢ケ浜部屋へ移籍した。
この日、伊勢ケ浜部屋の公式サイトにも「四股名変更のお知らせ」と題したお知らせを掲載。「令和八年一月場所より、以下の通り四股名が変更となります」と9力士の改名を報告した。そのうち8人が旧宮城野部屋出身で、白鵬の「鵬」という文字が外れ、伊勢ケ浜部屋の力士の四股名につく「富士」を名乗ることになった。この発表に相撲ファンは複雑だったようで、Xには「伊勢ケ浜部屋としての一体感かな」「伯桜鵬も好きだけど、伯乃富士もいい四股名」「伯乃富士爆誕!」と前向きにとらえる人がいる一方で、「いくらなんでも」「元宮城野勢は、みんな富士にされて残念」「腑に落ちない」「四股名の2分の3が倉吉由来だったので個人的にはすごく寂しい」「違和感」「どうして白鵬色排除になるのか理解不能」「爪痕消し去るのか」と悲しむ声もあった。
ただ、東幕下11枚目の炎鵬だけは変更されなかったため、「ホッとしています」「炎鵬だけはそのままか」「炎鵬も炎ノ富士とかにならないよね?」「炎鵬は固辞したの?」と詮索する人もいた。
白鵬氏は、部屋閉鎖から約1年が経過した今年6月に日本相撲協会に退職願を提出。受理され、同協会を離れた。 9月には国際相撲連盟の顧問に就任するなど、現在は世界に相撲の魅力を広げる「世界相撲グランドスラム」構想の実現へ向けて活動している。

