女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)の第63回が24日に放送される。トキが4年ぶりに前夫の山根銀二郎(寛一郎)と再会する。
「ばけばけ」第13週「サンポ、シマショウカ。」(第61〜65回)振り返り(ネタバレあり)
女中として仕えるレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)に毎晩、怪談を語るトキ。ある晩、思い切って滞在記を書き上げたら帰るのかと尋ねたが、ヘブンは日本語が分からないふりをし、はっきり答えなかった。
翌朝、フミ(池脇千鶴)は娘のトキに、銀二郎から届いた封筒を渡した。手紙には、4月最初の土曜に松江を訪れ、トキに会いたいと記されていた。トキは表情を緩ませたが、家族は銀二郎の目的が分からず困惑する。トキは訪問に合わせて休みを願い出るが、ヘブンは「知り合い」に会いたいという説明を聞き、「ホリュウ(保留)」と返答。しかしその後、ヘブン宛てに手紙が届き、「OK。ヤスム、ドウゾ」と休みを許可した。
驚いたトキは、手紙の差出人の名前をメモし、通訳を務める錦織友一(吉沢亮)に見せた。錦織は「イライザ・ベルズランド。写真の女性だ」。トキは、休みを申請したものの保留とされたが、その手紙を読んだ後、急にOKになったと説明した。
そして約束の前日、銀二郎が4年ぶりに松江へ戻ってきた。トキがヘブンの家で働いている間、銀二郎は松野家を訪ね、勘右衛門(小日向文世)、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)の家族に、かつての出奔を謝罪。和解が済み、トキの仕事内容が話題になるなか、銀二郎は松江に来た本当の理由を語った。「おトキちゃんと…、いえ、おトキと、やり直すために、お願いに参りました」。銀二郎は会社を興し、月に200円も稼ぐようになっており、トキや家族を東京に呼び寄せて一緒に暮らしたいと説明した。司之介は銀二郎の稼ぎに大興奮。万が一の時に備え、銀二郎の籍は抜いていないとし、「お主は今でも松野の人間じゃ」と伝えた。そして「あとは、おトキ次第じゃのう」と続け、フミも「そげですね」とうなずいた。
銀二郎は花田旅館に泊まることになった。部屋の窓からは、トキが働くヘブンの家が見えた。
その晩、トキはヘブンに怪談を語った後、「前の夫、会います」と、休みをもらった本当の理由を伝えた。そして「先生も、明日、楽しんできてごしなさい」と述べ、「イライザさん、来るんですよね?」と問いかけた。ヘブンは、イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)と会うことを心待ちにしていたはずなのに、なぜか心は曇った。トキのほうも、会いたかった銀二郎に会えるというのに、モヤモヤが募った。
土曜、イライザが船着き場に到着。ヘブンとの再会を喜び、ハグをした。トキはひとり、川の向こうの城下町をじっと見ていた。
「ばけばけ」第63回あらすじ
銀二郎と4年ぶりに再会したトキ。家族が見守るなか、トキと銀二郎は少しずつ時間を取り戻そうと会話を続ける。そのころ、ヘブンはイライザを花田旅館に案内していた。そこに、錦織も合流。3 人はお茶会をする。イライザと錦織がヘブンについて話の花を咲かしているころ、トキと銀二郎は思い出の場での「ランデブー」に向かっていた。
朝ドラ「ばけばけ」とは?
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

