朝日新聞が21日に報じた「パンダ再来日」を巡る全国世論調査（電話）の結果が、SNSで話題となっている。上野動物園（東京都台東区）で飼育されている4歳の双子のジャイアントパンダ、雄シャオシャオと雌レイレイが来年1月下旬に中国に返還されることを踏まえ、政府は中国側にパンダ再来日を働きかけるべきかを尋ねたところ、「その必要はない」の回答が70%に上った一方、「働きかけたほうがよい」は26%にとどまった。
SNSでは「パンダ再来日」が検索ワードでトレンド入りした。Xでは「もっと日本人はパンダの再来日を熱烈に願っていると思ったら存外冷静なのかしら」「当たり前ですね。パンダと安全保障のどちらが大切か、誰でもわかることです」「パンダには何の罪もないけど、莫大なレンタル料を中国に払ってまで来日させる意味って何なのかな？」「長年努力された方々、観光業の方々、楽しみにしていた子供や皆さんへの思いやりの気持ちは何処に行ってしまったのか…心から悲しいです」といった書き込みがあった。
また、「パンダの再来日のためには対価や譲歩を要求してくるだろう。いちコンテンツのためにそこまでする必要ねえよ。メディアはパンダを神格化しすぎ。現代はパンダ以外の娯楽が山盛りだから別にいらん」と明確な反対論を展開する書き込みが見られた一方で、「田中角栄と周恩来が日中国交正常化して、友好の象徴として貴重な絶滅危惧種のパンダが平和の使者として日本に来たんだよ。高市内閣を倒してパンダが再来日できるよう国民は声をあげていこうよ」と再来日を呼びかける投稿も見られた。
中国に外交の一手段として政治利用されてきたパンダを気遣い、「パンダからすれば政治に利用されて行ったり来たり、奴隷のよう」「なんか、パンダを解放してあげたような気がして、良い気分だ」といったコメントも寄せられた。
