
岡山県赤磐市にある「利守酒造」は、12月20日(土)より日本酒・酒一筋「幻の米」を限定1,500本で世界同時発売した。
農業・酒造り・器づくりまでを一つの思想で貫く

「利守酒造」は、岡山県赤磐市にある1868年創業の酒蔵だ。同社が製造する酒一筋「幻の米」は、酒米「雄町」を単なる原料としてではなく、赤磐市という土地で育て、この土地で醸しきるという思想そのものとして再定義した最高峰の日本酒。
天満屋百貨店創業100周年記念ギフトとして国内先行販売されたあと、海外市場へ展開される。世界限定1,500本で、1本88,000円(税込)。内容量は500mlになっている。

世界で評価されるブランドに共通しているのは、「どこで、誰が、どんな思想でつくっているのか」が一切ぶれていないことだといわれる。「利守酒造」は、雄町の旨味を技術やスペックで語るのではなく、米作りの前段階である「土」から向き合い、農業・酒造り・器づくりまでを一つの思想で貫くことに挑んだという。
雄町はかつて「幻の酒米」と呼ばれながらも、その扱いづらさゆえに一度は途絶えた品種。「利守酒造」は、その復活を担ってきた蔵として、長年にわたり雄町の特性と酒質向上に取り組んできた。たどり着いた結論が、雄町の真価は精米歩合ではなく、土地の力を最大限に引き出す“米作り”にあるという考え方だ。
唯一無二の三つの特長
酒一筋「幻の米」には、「農からやり切るという選択」「過度に磨かず“雄町の旨味”を表現」「土地の記憶を宿す備前焼ボトル」という三つの特長がある。

自社田の土
「農からやり切るという選択」として、赤磐市軽部地区の自社田で栽培された特等以上の雄町のみを使用している。砂礫質で水はけの良い土壌を活かし、土壌改良から栽培管理までを一貫して行っている。
農業から酒づくりまでを自らの責任で引き受け、土地の個性を最大化する。その姿勢は、ワインで言うドメーヌに近い、世界基準のものづくりだという。

特等「雄町」(玄米)
「過度に磨かず“雄町の旨味”を表現」として、原料米のポテンシャルを最大化するため、米を磨きすぎることなく、旨味をそのまま活かす酒造りを行っている。雄町本来の奥行きある旨味をそのまま酒に映し出した。

伊勢崎競作 オリジナル備前焼ボトル
酒だけで完結する商品ではない「幻の米」は、酒・米・器がすべて岡山の土地で循環している唯一無二のプロダクトだ。「土地の記憶を宿す備前焼ボトル」は、自社田で収穫した雄町の稲わらを使用し、備前焼作家・伊勢崎競氏が制作した完全オリジナルボトルになっている。
