女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)の第64回が25日に放送される。トキは、前夫の銀二郎(寛一郎)とランデブーに出かけた先で、女中として仕えるレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)たちに会う。
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トキは、ヘブンに毎晩、怪談を語り、ある晩、思い切って日本滞在記を書き上げたら帰るのかと尋ねた。ヘブンは日本語が分からないふりをし、はっきり答えなかった。その翌朝、トキは、母のフミ(池脇千鶴)から、銀二郎から届いた封筒を手渡された。手紙には、4月最初の土曜に松江市を訪れ、トキに会いたいと記されていた。トキは銀二郎の来訪に合わせて休みを願い出るが、ヘブンは「知り合い」に会いたいという説明を聞き、返事を「ホリュウ(保留)」する。しかしその後、ヘブン宛てに手紙が届き、「OK。ヤスム、ドウゾ」と休みを許可した。トキは、手紙の差出人名をメモし、通訳の錦織友一(吉沢亮)に見せた。錦織は「イライザ・ベルズランド。写真の女性だ」と言った。
約束の日の前日、銀二郎が4年ぶりに松江へ戻ってきた。トキがヘブン宅で働いている間、銀二郎は松野家を訪ね、家族に出奔を謝罪。和解が済んだ後、松江に来た本当の理由を語った。「おトキちゃんと…、いえ、おトキと、やり直すために、お願いに参りました」。銀二郎は会社を興し、月に200円も稼ぐようになっており、トキと家族を東京に呼び寄せて一緒に暮らしたいと説明した。家族に反対する理由はなく、判断はトキに委ねられた。
その晩、トキはヘブンに怪談を語った後、「前の夫、会います」と、休みをもらった本当の理由を伝えた。そして「先生も、明日、楽しんできてごしなさい」と話しかけ、「イライザさん、来るんですよね?」と確認。ヘブンは、イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)と会うことを心待ちにしていたはずなのに、なぜか心は曇った。トキのほうも、会いたかった銀二郎に会えるというのに、モヤモヤが募った。
イライザがヘブンに会うために初来日。トキも化粧をして銀二郎を待ち、2人は4年ぶりの再会を果たした。家族が見守るなか、トキと銀二郎は縁側で話し、少しずつ時間を取り戻そうと会話を続けたが、どこかぎこちない。銀二郎はトキを外に連れ出した。
そのころ、ヘブンはイライザを花田旅館に案内。女将の花田ツル(池谷のぶえ)に「同僚」と紹介されたイライザは「せめて大切な人とか、大切な友達とか言ってよ!」と言い不機嫌に。ヘブンが慌てていると、通訳の錦織友一(吉沢亮)が友人の銀二郎を訪ねて宿泊先の同旅館にやってきた。錦織とイライザは初対面だったが、ヘブンの手紙に錦織のことが書かれていたため、イライザは錦織のことを知っていた。2人はすぐに打ち解けた。イライザは、ヘブンに日本に行くよう勧めたのは自分だと言い、そしてその滞在記が間もなく完成するため、その前に松江に来てほしい、書き終えたらここを離れると手紙に書かれていたと伝えた。錦織はその言葉がショックだった。
そのころ、トキと銀二郎は思い出の場所で「ランデブー」。清光院の松風の井戸で思い出を語り合った。次に向かったのは月照寺。2人が大亀に向かうと、そこにヘブンとイライザ、錦織がいた。イライザは2人を見て「誰なの?」と質問。ヘブンは「私の女中と…」と答えた。トキはそっとイライザのことを見た。
「ばけばけ」第64回あらすじ
トキと銀二郎のランデブーは、次第にかつての2人の姿を思い出していく。夫婦のころに戻ってきた2人は、月照寺でヘブンとイライザ、ついてきた錦織と偶然出会う。互いに
自己紹介をした5人は、ヘブンの希望で月照寺に伝わる怪談をトキに語ってもらうことに。
朝ドラ「ばけばけ」とは?
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

