女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」（総合ほか）の第65回が26日に放送される。2025年のオンエアはこの日が最後となり、トキが前夫の銀二郎（寛一郎）の覚悟を聞く。一方、レフカダ・ヘブン（トミー・バストウ）は恋人のイライザ・ベルズランド（シャーロット・ケイト・フォックス）から、日本を離れようと誘われる。
「ばけばけ」第13週「サンポ、シマショウカ。」（第61〜65回）振り返り（ネタバレあり）
毎晩、女中として仕えるヘブンに怪談を語りながら、トキは日本滞在記を書き終えたら帰国するつもりなのかと尋ねた。ヘブンは日本語が分からないふりをして明言を避ける。そんな折、母のフミ（池脇千鶴）から、トキは銀二郎から届いた手紙を受け取った。そこには、4月最初の土曜に松江を訪れ、会いたいと記されていた。トキは「知り合い」に会うため休みがほしいと願い出るが、ヘブンは返事を保留。その後、ヘブン宛てに手紙が届くと、一転して「OK。ヤスム、ドウゾ」と休暇を許可した。差出人は、ヘブンの恋人イライザ・ベルズランド（シャーロット・ケイト・フォックス）だった。
約束の前日、銀二郎は4年ぶりに松江へ戻り、松野家の家族に出奔を謝罪。東京で会社を興し、月に200円を稼ぐようになった銀二郎は、トキとやり直し、家族そろって東京で暮らしたいと申し出た。家族は大賛成。判断はトキに委ねられた。その晩、トキは休みの本当の理由をヘブンに打ち明け、イライザが来日することを確認した。会いたい人に会えるはずの2人だったが、心はどこか晴れなかった。
土曜、イライザが初来日し、トキと銀二郎も4年ぶりに再会。銀二郎はトキを外へ連れ出した。一方、ヘブンはイライザを花田旅館へ案内するが、「同僚」と紹介してしまい、不機嫌にさせてしまう。そこへ通訳の錦織友一（吉沢亮）が合流。錦織とイライザはすぐに打ち解けた。イライザは、滞在記完成後にヘブンが日本を離れるつもりだと語り、錦織はその言葉に落ち込んだ。
そのころ、トキと銀二郎は思い出の場所を巡り、月照寺でヘブンたちと鉢合わせた。イライザに「誰？」と問われたヘブンは「私の女中と…」と返答。トキも黙ったままイライザを見つめた。
錦織からヘブンを紹介された銀二郎は握手を求めるが、ヘブンは手を差し出さない。気を回したイライザが代わりに銀二郎と握手したが、ヘブンの態度はイライザにもトキにも引っかかった。互いに自己紹介をするものの、空気はあまりよくない。すると、話題が寺にまつわる怪談になり、ヘブンが聴きたいと興奮した。トキが毎晩、ヘブンに怪談を語っていることを知った銀二郎とイライザは、わずかな嫉妬を覚えた。
やがてトキはいつものように怪談を語り始めた。ヘブンの意向で通訳はなし。普段通り、自分の言葉で「大亀」の怪談を紡ぐトキ。次第に2人だけの世界となり、銀二郎とイライザ、錦織は完全に置いてけぼりになった。その様子に、イライザはヘブンがこの土地に溶け込み、人が変わったとつぶやいた。英語が分からない銀二郎だったが、イライザの言葉は不思議と理解できた。
月照寺を後にしたトキと銀二郎は湖畔を歩いた。銀二郎は、トキが自分を追って上京した際、怪談落語「牡丹灯籠」を東京で聴こうと約束したことに触れ、「一緒に聴きに行こう。東京で…。おトキちゃんと…やり直したい」と思いを伝えた。
「ばけばけ」第65回あらすじ
月照寺からの帰り、トキは銀二郎からプロポーズを受ける。銀二郎は松野家の家族を養うと宣言するが、トキの答えは…。
一方、ヘブンはイライザを自宅に招いていた。ヘブンはイライザに、日本を離れ2人で一緒に海外で滞在記を書かないかと誘われる。その晩、銀二郎を花田旅館に送りに来たトキは、同じくイライザを送りに来たヘブンと再会する。
朝ドラ「ばけばけ」とは？
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン（小泉八雲）をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」（テレビ東京）や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」（総合）などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。
