女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)の第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」(第66〜70回 演出:村橋直樹氏)の放送が1月5日から始まる。ドラマはここから後半戦に入り、トキが、思いを確認し合ったレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)から「大事な話がある」と告げられる。
「ばけばけ」第13週「サンポ、シマショウカ。」(第61〜65回)振り返り(ネタバレあり)
毎晩、ヘブンに怪談を語りながら、トキは滞在記を書き終えたら帰国するのかと尋ねるが、ヘブンは日本語が分からないふりをして答えを避ける。そんなある日、トキのもとに前夫の銀二郎(寛一郎)から、4月最初の土曜に松江を訪れるので会いたいという手紙が届く。女中のトキは「知り合い」に会うので休みたいと願い出るが、ヘブンは返事を保留。後日、1通の手紙が届くと、「OK。ヤスム、ドウゾ」と休暇を認めた。差出人は恋人イライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックス)だった。
4年ぶりに松江へ戻った銀二郎は、まず松野家に出向き、出奔を謝罪。そのうえで、東京で会社を興し社長となり、月200円稼いでいることを明かした。銀二郎は、トキとやり直し、東京で家族一緒に暮らしたいと伝える。その晩、トキはヘブンに銀二郎と会うことを伝える。会いたい人に会える2人なのに、なぜか胸中は晴れなかった。
土曜、イライザが初来日し、トキと銀二郎も再会。一方、ヘブンはイライザを「同僚」と紹介し、彼女を不機嫌にさせてしまう。通訳の錦織友一(吉沢亮)も合流するなか、イライザは滞在記完成後、ヘブンが日本を離れるつもりだと明かした。そんな5人が月照寺で鉢合わせ。ヘブンはイライザにトキを「私の女中」と紹介。その後、怪談の話題になると目を輝かせ、トキに「月照寺の大亀」を語らせた。次第に2人だけの世界となり、周囲は置き去りに。イライザは、ヘブンが変わったことに驚いた。その日の夕方、銀二郎はトキに「やり直したい」と思いを伝える。イライザはヘブンに、日本を離れて2人で暖かい土地で滞在記を書こうと誘うが、ヘブンは何も答えなかった。
その晩、銀二郎とイライザは花田旅館に宿泊。隣室のイライザは銀二郎に「私とあなたは一緒ね」と声をかけ、互いの胸中を察する。翌朝、銀二郎は松野家を訪れ、「諦めます」と謝罪。トキの幸せを願い、その背中を押した。
松江大橋の前でトキとヘブンが顔を合わせる。イライザはすでに帰国。「サンポ、イッテキマス」と言って歩き出すヘブンに、トキは「あの…。私も…ご一緒してええですか?」と声をかけた。「ハイ」。2人は笑いながら湖畔を並んで歩き、手をつないで帰った。
「ばけばけ」第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」(第66~70回)あらすじ
日本滞在記取材のため、ヘブンと錦織が出雲を訪れる。ある日、トキはヘブンに突然呼び出され、「大事な話がある」と告げられる。しかしトキは、その大事な話を家族に伝えられずにいた。そんなトキに対し、ヘブンのイライラは高まる一方。さらにトキは、ヘブンに今まで隠していた遠戚の雨清水タエ(北川景子)・三之丞(板垣李光人)親子の存在を知られてしまう。
朝ドラ「ばけばけ」とは?
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

