出場校は、前年に北海道、東北、関東、東京、東海、北信越、近畿、中国、四国、九州の10地区で行われた秋の地区大会の成績をもとに運営委員会によって決まる。今大会の選考で混戦が予想されるのが、関東・東京、九州の最後の1枠だ。関東・東京は関東大会でベスト8に残った横浜(神奈川)、浦和学院(埼玉)、駿台甲府(山梨)、甲府工(山梨)と東京大会準優勝の関東一(東京)の5校が候補。九州は、地区大会を優勝した九州国際大付(福岡)が明治神宮大会を制し、神宮枠1枠を獲得。増えた1枠に2025年夏の甲子園を制した夏春連覇がかかる沖縄尚学(沖縄)が選ばれるかが注目となる。
選抜出場校候補
北海道(1枠)
北照(北海道) 優勝 確実
白樺学園(北海道) 準優勝 微妙
北海道は1枠のため、優勝した北照が確実。前年準優勝で出場権を得られなかった無念を晴らせそうだ。
東北 (3枠)
花巻東(岩手) 優勝 確実
八戸学院光星(青森) 準優勝 確実
東北(宮城)/聖光学院(福島) 4強 微妙
大会を制した花巻東と準優勝の八戸学院光星は当確。残る1枠を東北と聖光学院が争うことになる。準決勝で聖光学院は八戸学院光星に0-7と完敗。一方、東北は花巻東に1-4と僅差だったため優位に思えるが、近年は総合的に判断される傾向もある。聖光学院は2回戦で14-0と圧勝した宮城県王者の仙台育英を、準々決勝で4ー1で退けている。どちらにセンバツ切符が届くのか注目だ。
また今回、注目されるのが今年の夏まで3季連続出場を果たしている花巻東の古城大翔主将。1年夏から4番を務める古城はプロ野球、巨人で活躍した茂幸さんを父に持つ。高校野球では、甲子園出場が可能なのは春夏合わせて5回までで、過去に早実の荒木大輔投手(元ヤクルト)やPL学園の桑田真澄投手(元巨人)、清原和博内野手(元巨人、西武など)らが達成した。今回、花巻東が選出を確実にしている選抜で古城が出場すれば、5季連続の偉業に王手をかけることになる。
関東・東京 (6枠)
関東
山梨学院(山梨) 優勝 確実
花咲徳栄(埼玉)準優勝 確実
専大松戸(千葉)/佐野日大(栃木) 4強 確実
横浜(神奈川)/浦和学院(埼玉)/駿台甲府(山梨)/甲府工(山梨) 8強 微妙
東京
帝京(東京) 優勝 確実
関東第一(東京) 準優勝 有力
関東大会で優勝した山梨学院をはじめ、ベスト4入りした4校と東京大会を制した帝京は確実。問題は関東・東京枠の6校目。その1枠を横浜など関東大会8強勢と、東京大会準優勝の関東第一が争う。試合内容で比較すると横浜が優勢か。対抗するのは山梨学院と準々決勝で敗れた浦和学院となりそうだ。
横浜は25年、春夏連続出場で、選抜では優勝を果たし、出場できれば今大会は連覇がかかる。立役者となった2枚看板のひとり、織田翔希投手が残っている。今年のプロ野球ドラフト会議でも目玉のひとりで、また夢舞台に躍動する姿が見られるかー。
東海(3枠)
中京大中京(愛知) 優勝 確実
三重(三重)準優勝 確実
大垣日大(岐阜)/聖隷クリストファー(静岡) 4強 微妙
大会決勝に進んだ中京大中京、三重は確実だ。残り1枠を4強の大垣日大と聖隷クリストファーが争うことになる。準決勝の戦いぶりから比較すると、中京大中京に僅差の4-6で敗れた大垣日大に対し、聖隷クリストファーは三重に7回コールド負けを喫しており、大垣日大が一歩リードか。
北信越 (2枠)
帝京長岡(新潟) 優勝 確実
日本文理(新潟)準優勝 確実
敦賀気比(福井)/星稜(石川) 4強 微妙
大会を制した帝京長岡と準優勝の日本文理は確実。その決勝戦も1点を争う接戦だったため、サプライズ選出はなさそう。
近畿(6枠)
神戸国際大付(兵庫) 優勝 確実
智弁学園(奈良) 準優勝 確実
大阪桐蔭(大阪)/滋賀学園(滋賀) 4強 確実
近江(滋賀)/東洋大姫路(兵庫)/橿原学院(奈良)/天理(奈良)8強 微妙
6枠ある近畿地区では大会4強に入った神戸国際大付、智弁学園、大阪桐蔭、滋賀学園は確実。残り2枠をベスト8入りした残り4校で争う。優勢なのが、準々決勝でともに接戦を演じた近江と東洋大姫路だ。一方、天理は準決勝で大阪桐蔭に6回コールド負け。橿原学院は優勝した神戸国際大付にノーヒットノーランを喫しており、選出は難しいか?
中国(2枠)
崇徳(広島) 優勝 確実
高川学園(山口) 準優勝 確実
下関国際(山口)/倉敷商(岡山) 4強 微妙
2024年から選考枠が四国とそれぞれ2校に減少。中国大会を制した崇徳と準優勝の高川学園が当確だ。決勝戦は崇徳の完封勝ちだったが、高川学園は準決勝は接戦を制し、準々決勝でも10-0で5回コールド勝ちしている。山口県4位校ながら、広島、鳥取、山口の県大会優勝校に勝利しているため選出に不安材料はない。
四国 (2枠)
英明(香川) 優勝 確実
阿南光(徳島) 準優勝 確実
藤井(香川)/明徳義塾(高知) 4強 微妙
中国地区同様に2枠のみ。大会に優勝した英明は確実。準優勝の阿南光は決勝で7-2と得点差がついたが、準決勝では藤井をタイブレークの末に勝利し、接戦に競り勝つ粘り強さを証明した。
九州 (4枠+神宮枠1=合計5枠)
九州国際大付(福岡) 優勝 確実
長崎日大(長崎) 準優勝 確実
熊本工(熊本)/神村学園(鹿児島) 4強 有力
沖縄尚学(沖縄)/小林西(宮崎)/日本ウェルネス沖縄(沖縄)/長崎西(長崎) 8強 微妙
大会のベスト4校が選ばれる見込み。地域性を考慮しても4校に偏りはなく、九州大会の戦いぶりも大差での決着はないため、順当に選出されそうだ。問題は九州国際大付が明治神宮大会優勝で手にした神宮枠の1枠。沖縄尚学、小林西、日本ウェルネス沖縄、長崎西の8強の残り4校で1枠を争うが、注目したいのが沖縄尚学だ。準々決勝で神村学園に敗れたが、昨夏の甲子園を沸かせた新垣有絃(ゆいと)、末吉良丞の二枚看板が健在で、投手力は盤石だ。4強入りを逃して夏春連覇の夢が途絶えたように思われたが、神宮枠のおかげで夢が復活した。実績面が重視されれば、選ばれる可能性も高まる。
21世紀枠(2枠)
士別翔雲(北海道)道大会8強
名取北(宮城)宮城県大会4強/東北大会1回戦
上尾(埼玉)埼玉県大会4強
四日市(三重)愛知県大会4強
若狭(福井)福井県大会準優勝/北信越大会1回戦
郡山(奈良)奈良県大会4強
県鴻城(山口)山口県大会4強/中国大会1回戦
高知農(高知)高知県大会8強
長崎西(長崎)長崎県大会準優勝/九州大会8強
2024年から2枠となった21世紀枠。練習環境などの困難克服や地域貢献などを選考条件に加味し、県大会や地区大会で一定の成績を挙げながら甲子園出場に恵まれない学校にチャンスを与えるために設けられた。昨年12月に各都道府県連盟から推薦された学校の中から各地区の候補として上記の9校が発表された。

