トランプ米政権がベネズエラに軍事攻撃し、同国の独裁者、マドゥロ大統領を拘束したことを受け、野球強豪国でもある同国が3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場できるかどうかが注目されている。
スペイン紙アスの中南米版は5日(日本時間6日)にビノティントス(ベネズエラ代表の愛称)が参加するかどうかは不明で、MLBが近日中に最新情報を発表する見通しだと伝えた。
ベネズエラはマイアミ開催の1次リーグD組でオランダ、イスラエル、ニカラグア、ドミニカ共和国と対戦する。準々決勝では同C組の日本と対戦する可能性もある。
D組主管のマーリンズも「まだ話し合っていない」
D組を主管するマーリンズの球団関係者もベネズエラが実際に試合に出場するかどうか「まだ話し合っていない」といい、現時点でベネズエラが出場できるかは完全に不透明だ。
キャプテンを務める予定のサルバドール・ペレス捕手(35)=ロイヤルズ、ロナルド・アクーニャJr.外野手(28)=ブレーブス=ら予備登録メンバーに入っている選手のほとんどが米国在住であるため、暫定政権下のベネズエラ国内の状況がどうあれ、チームを編成することは難しくない。実際に選手側にボイコットの兆候はなく、米国で暮らす多くの選手はマドゥロ大統領の排除を歓迎している。
ただ、WBCはMLBとMLB選手会が主催する大会ではあるが、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の公認を受けている大会でもあるため、ベネズエラ代表を運営するのはベネズエラ野球連盟だ。この部分がネックになっている。
賞金がベネズエラ野球連盟に入ることがネック
拘束されたマドゥロ大統領は師であるチャベス前大統領と同じく野球好きで知られ、ベネズエラ野球連盟に多大な財政支援をしてきた。そして、ベネズエラ野球連盟は同国の国立スポーツ研究所とも連携関係にある。
ベネズエラがWBCにベストチームを送り込めば、上位に入ることが予想され、ベネズエラ代表が獲得する賞金がマドゥロ政権と近しい関係にあったベネズエラ野球連盟に入ってしまうことになる。これをトランプ政権が容認するかどうかが、ベネズエラのWBC出場可否をめぐる問題のカギとなりそうだ。

