猫の「上手な撫で方」のポイント3つ
1.撫でる前の確認
猫を撫で始める前に、必ず猫がリラックスしている状態であるか、撫でてほしい気分であるかを確認することが大切です。
猫が安心しているかどうかは、耳の向きやひげ、尻尾の動きで見極められます。耳が前を向いていて、尻尾をゆっくりと振っていたり、体を飼い主に擦り付けてきたりする時は、「撫でてほしい」というサインです。
逆に、耳が横や後ろに倒れている、尻尾をバタバタと激しく振っている、体毛が逆立っているなどの場合は、ストレスや警戒心があるサインなので、このタイミングで無理に触るのは避けましょう。
猫の気持ちを尊重し、猫がOKサインを出している時だけ撫で始めることが、猫との信頼関係を築き、撫でる時間を至福のひとときに変える最初のステップになります。
2.触り始めと力加減
猫を撫でる時の最初の触れ方と力加減は、猫の心地よさに直結する重要なポイントです。いきなり全身をわしづかみにするのではなく、最初は猫が視界に入れられる頭や肩、背中の高い位置から、指先で優しく触れ始めましょう。
猫が気持ちよさそうに目を細めたり、ゴロゴロと喉を鳴らしたりしたら、ゆっくりと撫でる範囲を広げていきます。力加減は、猫の皮膚が少し動く程度の優しい圧力を意識してください。
これは、親猫が子猫を毛づくろいしてあげる時の感覚に近く、猫が最も安心感を覚える力加減です。また、長時間続けるのではなく、猫が気持ち良いと感じるうちに短時間で切り上げることも、次の「撫でてほしい」という気持ちを引き出すポイントになります。
猫が満足したサイン(立ち去るなど)を見せたら、すぐに手を止めましょう。
3.集中と静けさ
猫を撫でている時間は、飼い主が「猫に集中」し、周囲の環境をできるだけ「静かに保つ」ことが、猫にとっての満足度を高めます。
撫でている最中に、急に大声を出したり、急な動きをしたりすると、猫は「危険なことが起きるかもしれない」と警戒してしまい、リラックスできなくなるのです。
撫でる時は携帯電話やテレビから意識を離し、猫の反応やゴロゴロという音に耳を傾けましょう。
また、猫の様子をよく観察し、特に気持ちよさそうにしている部位や、撫でるスピードを把握することが上達につながります。この集中と静けさは、猫が安心して身を委ねられる環境を作り出し、「飼い主のそばは安全だ」という認識を強めます。
これが積み重なることで、撫でられることが猫にとって特別な楽しみとなり、飼い主への愛情を深めることにつながるでしょう。
猫に「喜んでもらえる理由」と「特に喜ぶ部位」
猫が撫でられると喜ぶのは、単に気持ちが良いだけでなく、子猫の時に親猫に毛づくろいをしてもらった安心感を思い出すからです。
この愛情を込めた行為は、猫の体内にオキシトシンという愛情や絆を深めるホルモンを分泌させ、飼い主との信頼関係を築く上で非常に重要な役割を果たします。
特に猫が喜ぶ部位は、自分では毛づくろいがしにくい場所や、ニオイを出す腺(せん)がある場所に集中しています。おでこや頭のてっぺんは、手を入れにくいため撫でてもらえると非常に喜びます。
さらに、アゴの下や耳の付け根から頬にかけての部位には、猫が自分のニオイ(フェロモン)を擦り付ける腺が多くあり、ここを撫でてあげることは、飼い主に対して「自分のニオイをつけてもらって安心する」、あるいは「愛情のマーキング」をしてもらっているように感じ、極上のリラックス状態に入ります。
また、背中から尾の付け根にかけても、猫が気持ちよさを感じやすい部位です。

