商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社として知られる西宮神社(兵庫県西宮市)で10日早朝、門から本殿まで走り抜けて参拝者一番乗りを競う「開門神事福男選び」が行われる。トップで駆け抜けて「一番福」になる人がどのようなタイプか、過去の事例から探ってみた。
開門神事福男選びは、毎年9日から3日間行われる「十日えびす」の恒例行事で、5000人の参加者が集まる。西宮神社の公式サイトによると、10日午前0時に境内の門がすべて閉められ、午前4時からの「十日戎大祭」が執り行われた後の午前6時、参拝者はスタート地点となる「表大門」(赤門)から本殿前までの参道を「走り参り」する。本殿に到達した上位3人までが「福男」と認定され、先頭から「一番福」「二番福」「三番福」となる。コースは赤門前から南宮神社付近で右に曲がって、約100メートルの石畳を抜け、手水舎を過ぎて左に折れると、すぐ右手に本殿が見える、約230メートルの距離だ。
「本命」だけじゃない“ダークホース”
2025年までの直近10回(21、22年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止)の「一番福」を見てみると、年代では10代が6人と最も多く、次いで20代の3人となり、30代は1人だけ。職業も大学生が5人、高校生が3人(中等教育学校生含む)と学生が大半で、社会人は2人となっている。一番福になるにはやはりスポーツ経験が欠かせない。本殿前までのダッシュが求められるので、陸上競技を経験していると有利で、少なくとも6人が経験者だった。野球経験者も侮れない。コースに急カーブが続くためベースランニングの経験が活きるわけではないだろうが、当然脚力は必要な競技だ。残りの4人全員が野球を経験しており、そのうち2人は甲子園出場を果たしていた。
そして何より大切なのが「運」。赤門の最前列に立てるのはくじ引きで選ばれた108人で、さらにその中でも場所割りの抽選が待ち受けている。果たして2026年の「一番福」は誰がつかむのか、注目が集まる。

