女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)の第71回が12日に放送される。ドラマはこの日から第15週「マツノケ、ヤリカタ。」(第71〜75回 演出:泉並敬眞氏)に入り、レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)と夫婦になったトキが、幼なじみの野津サワ(円井わん)や遊女のなみ(さとうほなみ)らに見送られ、かつて住んでいた城下町へ引っ越す。
「ばけばけ」第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」(第66〜70回)振り返り(ネタバレあり)
ヘブンは出雲への旅の最中、トキに日本滞在記完成後も帰国せず、松江に残って教師として生きたいと告げ、「イテモ、イイデスカ?」と求婚した。トキはその思いを受け入れるが、家族に関係を伝えていないことや、女中としての給金で松野家と雨清水家の両方を支えてきた現実に苦しみ、踏み出せずにいた。覚悟を決めたトキは家族に結婚を報告。父の司之介(岡部たかし)と母のフミ(池脇千鶴)は動揺し、異人嫌いの祖父、勘右衛門(小日向文世)の反発を恐れるが、勘右衛門は結婚を認めた。上野タツ(朝加真由美)に思いを寄せている勘右衛門は、人を愛する気持ちに理解を示してトキの背中を押し、自身もタツにプロポーズ。タツはその思いを受け入れた。
しかし予想通り、トキが女中から妻になったことで、給金日になっても20円は支払われず、将来への不安は募るばかり。そこに雨清水家の三之丞(板垣李光人)が、毎月の援助10円を求めて来訪した。その場に居合わせたヘブンは、三之丞の存在を隠そうとするトキたちに違和感を抱いた。
一方、司之介とフミは、トキを産んだ三之丞の母、タエ(北川景子)に結婚を報告。祝福するタエだったが、トキが毎月雨清水家に金を渡していたことを知り、衝撃を受ける。ヘブンは三之丞について語らないトキに不満を募らせ、通訳の錦織友一(吉沢亮)から、トキが両家を支えてきた事情や、日本では本音を隠す「建て前」の文化があることを説明されるが、心は晴れなかった。
やがて家族の顔合わせの日を迎える。トキは三之丞を社長だと紹介するが、ヘブンは「ウソ、キライ!」と感情を爆発させ、松野家の借金や雨清水家の嘘に言及。トキも現実を告白するが、言えなかったのは、金のためにヘブンと結婚したと思われたくなかったからで、ただ彼のそばにいたかったのだと訴える。耐えきれなくなった三之丞は、社長ではないことや、トキの援助に頼っていたことを謝罪。タエもまた、自身の言動が三之丞を追い込んだと詫びた。
フミは、タエがトキの母であることを明かし、松野家と雨清水家はいずれもトキにとって大切な家族だと語る。母を早くに失ったヘブンは、母が2人いることに感激し、フミとタエを「ママサン」と呼んで喜びを表した。緊迫した空気は一気に和らぎ、最後は司之介の提案で全員で「ダラクソがー!」と叫んで気晴らし。トキとヘブンに笑顔が戻り、「こんな家族ですが」と語るトキに、ヘブンは「ヨロシク」と応えた。
朝ドラ「ばけばけ」第71回あらすじ
晴れて夫婦となったトキとヘブン。2 人は司之介とフミと4人で暮らすことになる。勘右衛門やサワ、なみ(さとうほなみ)に見送られ、トキはついに天国町の長屋を脱出し、かつて暮らしていた松江城の近くに引っ越す。そして家族4人での新生活が始まるが、トキはある「不安」を抱えていた。
朝ドラ「ばけばけ」とは?
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

