女優の篠原涼子が主演を務め、ジェシー(SixTONES)と藤木直人が共演する、連続ドラマ「パンチドランク・ウーマン ―脱獄まであと××日―」(日本テレビ系、日曜午後10時半)が11日にスタートする。
約3年前実際に起きた事件に着想を得た完全オリジナルの連続ドラマ作品。未決拘禁者(有罪が確定していない被疑者・被告人)を収容する拘置所を舞台に、規律正しく真面目に生きてきた女性刑務官、冬木こずえ(篠原)が、強盗殺人で起訴された未決拘禁者で強盗殺人容疑がかかる日下怜治(ジェシー)と出会ったことで道を踏み外し、共に脱獄を企てる姿を描く。藤木は、怜治の事件を担当している刑事の佐伯雄介役を演じる。刑務官と殺人犯が前代未聞の脱獄劇に挑む異色作で、篠原、ジェシー、藤木による三角関係が展開される。
――本作への出演オファーを受けた際のお気持ちを聞かせてください
篠原「刑務官という役柄に対して、私を抜てきしてくださったことに身が引き締まる思いです。その反面、すごく緊張感を持って丁寧に演じなくちゃと。刑務官という役柄は初めてなので、自分の中でもどういうふうに演じたらいいのかと模索しながら、とてもやりがいのある役だなと感じています。題材もすごく面白いなと思えたので、気を引き締めてしっかりと務めさせていただこうと思っています」
ジェシー「今年4月から、日テレのバラエティー『Golden SixTONES』が始まり、自分がふざけているキャラクターだというイメージが広がってきたかなと思いますけど、来年1月からはヤバいやつになるので、そのギャップを楽しんでいただけたらと思います。台本を読んでいても、どうなっていくのかというドキドキワクワク感を楽しんでいます。どんな風に描かれるのか非常に楽しみなので、皆さんも楽しんでいただけたらうれしいです」
藤木「今年の夏、久しぶりに、ドラマ『ラスト♡シンデレラ』(13年、フジテレビ系)のメンバーで集まりたいねという話があって、涼子ちゃんはもちろん、制作スタッフも集まったんですけど、そのすぐ直後にこのドラマのオファーをいただいたので、びっくりして運命めいたものを感じました。面白い作品になるといいなと思います」
――台本を読んだときの感想を教えてください
篠原「私が演じるこずえは、真面目に生きていて責任感が強い。そして規律を持った素晴らしい女性。そんな女性が、あるときに殺人犯と出会って…。そういうストーリーですけれども、その設定に衝撃を受けながらも、すごく引きつけられる物語で、怖いもの見たさのような、すごく魅力的な作品になるなと感じております」
ジェシー「まだ最後まで台本をもらっていないんですけど、早く先を読みたいなとワクワクしています。自分が演じる怜治にはミステリアスな部分もあるので、そこをうまく出せるように全力で台本を覚えております」
藤木「こずえが怜治と脱獄の手助けをして、どうやって禁断の恋に踏み出すのかも楽しみですし、脱獄に至るまでのエピソードには、先が読めないストーリー展開もあってすごく気になります。ただ、登場人物がめちゃくちゃ多くて誰が誰かわからないので、早くオンエアを見てすっきりしたいなと思っています」
――それぞれ、共演した印象について教えてください
篠原「ジェシーとはバラエティーで何度かご一緒させていただいたのですが、明るくて楽しくて現場を盛り上げてくれるムードメーカーという印象です。でも、私は密かに感じているのですが、実はとても真面目ですごく気遣いのできる方。あと、私流の言い方で語弊がなければいいのですが、少し慎重というか繊細な部分も持っていますよね。そういうところが私は人間らしくて共感できました。裏では人のことを考えて、気配りができる方だなって。ジェシーの素の部分のいいところを、今回の撮影で色々とのぞけたらいいなと思っています。
藤木くんは、若かりし頃にお仕事を何度かさせていただいていて…。13年ぐらい前に、いつも一緒にいるような役柄で共演させていただいたのですが、昔から優しくてレディーファーストな男性。いつも支えてくださるので、私は自由奔放にお芝居をやらせていただける。器の広い方だから、藤木くんと一緒のときはいつも甘えて頼っています。時にはすごく慰めてくれて支えてくださる。そんな方だなと思っているので、自分の中では共演者の線を越えた戦友みたいな感覚。今回もご一緒できるのですごく光栄だし、また力を貸していただけるような気がして楽しみにしています」
ジェシー「ドラマや映画の撮影現場では、あまりふざけないようにしているんですよね。ふざけた後にセリフをかんでしまうと、『お前はふざけているからそうなるんだよ』と言われかねないので(笑)。篠原さんはこのままですね。今回の役とぴったりだなと感じています。だからこずえ役がきたんじゃないかなと思っています。藤木さんは、ルービックキューブをそろえるのが早くて本当にびっくり。だから、クランクアップまでには勝てるようにがんばりたいと思います」
藤木「セリフを覚える暇なくなるけど大丈夫(笑)? ジェシー君は、こんなに活躍されているのに、人のためにって何でもできる器用な人だって思っています。今回は、真面目なこずえを禁断の恋に導いていく、とっても悪くてセクシーなジェシーくんを見ることができるんじゃないかなと期待しています。篠原さんとは、共演作が一番多いと思います。とっても自由な方でいつも圧倒されっぱなしです。今回、僕の役は、こずえを助けたい、自由にしてあげたいと思っているけど、こずえを自由にできるのは僕じゃないんだろうなと思って、ちょっとジェラシーを感じています(笑)」
――劇中で、ジェシーさんと藤木さんとが篠原さんを取り合いますね
篠原「確かに!年齢がすごくかけ離れている怜治と、こずえの過去を知っている佐伯。そんな3人の関係の中で脱獄劇というスリリングな展開になる禁断のラブストーリー。刑務官という職業でありながら、こずえは殺人犯の怜治と距離を詰めて行く。普通だったら、怜治に近づいていかないですよね。でも、そんな禁断の部分には、どうしても近づかざるを得ない魅力とか何か理由があるんですよね。見ている人はどう思うのか、意見を聞いてみたいです。このドラマには、『皆さんだったらどうしますか』という問いかけもあるんじゃないかな。でもフィクションなので、禁断のラブストーリーは、なかなか日常で起きないですし、脱獄も経験できないことですから、このドラマで皆さんにスリルを味わってもらいながら、自分だったらどうするんだろうという気持ちになっていただける楽しい作品になるんじゃないかなと思います」
ジェシー「今作は単なるサスペンスドラマではなくて、こずえの倫理観や、本当の真実は何なのかということが問いただされるようなドラマ。だから、人と人との絆がすごく深まる作品なので、ヒューマンドラマの要素もあるサスペンスです。そのあたりを重視して見ると、怜治が普段は見せない、心の深い部分をこずえが目にしてしまったところから、近づきたくなる、近づかざるを得ないみたいな感情になっていくのではないのかなと思いました。怜治はミステリアスな部分を持っているので、『なんだあいつは』と批判されがちだけど、意外と人に気を使う部分があるので気になっちゃう。そんな怜治に触れてはいけないのに、触れてみたくなる。そんなこずえの気持ちを利用してやろうみたいなところが怜治にあるのかも。ずるいですね」
藤木「こずえに対してほのかな思いを抱いていながら、踏み込めない佐伯。彼がはっきりしないという部分もあるんでしょうけど、こずえの抱えている闇とか、トラウマを知っているだけに踏み込めない部分もあって、でもそのこずえが怜治に惹かれていくのを見て、止めたいけど止められない。そういうもどかしさを感じてもらえたら。回を追うごとに怜治の起こした事件を追っていくので、彼がどんなことを起こしたかがどんどん明らかになっていきます。現時点では殺人犯で悪くてセクシーな部分もありますけど、すごく賢い人物なのかもと思っています。自分が動けない中で周りをいかに利用して脱獄するのか。こずえに近づいていくのも、恋愛じゃなくて利用しているだけなのかもしれないし。こずえのことをそばで見ている佐伯だからこそ分かる何かがあると思います。こずえを止めたいけど、2人の心が近づいていくのを感じて何もできないんですよね…」
――本作を楽しみにしている方へメッセージをお願いします
篠原「『パンチドランク』というタイトルどおり、規律正しい女性が殺人犯を脱獄に向けていくというテーマに衝撃を受けました。まずはどういうふうにこずえが怜治を脱獄に導いていくのか、悪女へと変貌していく過程に注目してください。このドラマは、二転三転といろいろな展開が絡み合うので見ていて飽きない。自分自身もがんばりますので、応援していただけたらと思います」
ジェシー「脱獄をするのはほぼ不可能なことですけど、ドラマだから描ける部分もあると思います。どうやって脱獄するんだろうということプラス、いろいろな人たちとどういう絡みをするのかにも注目です。しちゃいけないことと分かっていても、愛がそうさせてしまう。そういう非日常の出来事をとおして、やっちゃいけないことはやっちゃいけないし、いいことはいいこととして、いろいろなことを感じてもらえれば。そして、作品に沼っていただけたらうれしいなと思います」
藤木「めちゃくちゃドキドキできるドラマにしたいなと思っています。禁断の恋に踏み出すのか、そして脱獄が成功するのか、佐伯は両方とも止める立場なんですけど…。ぜひ皆さんに見ていただいて、ドキドキしていただけたらと思っています」
篠原涼子(しのはら・りょうこ) プロフィル
1973年8月13日生まれ。群馬県出身。90年、アイドルグループ・東京パフォーマンスドールでデビュー。94年、「恋しさと せつなさと 心強さと」でソロに転向し、一躍有名に。ドラマ「anego(アネゴ)」シリーズ(2005年、日本テレビ系)、「アンフェア」シリーズ(06年、フジテレビ系)、「ハケンの品格」シリーズ(07年、日本テレビ系)「ラスト♡シンデレラ」(13年、フジテレビ系)など、たくさんの作品で活躍。
ジェシー(じぇしー) プロフィル
1996年6月11日生まれ。東京都出身。15年、男性アイドルグループ・SixTONESのメンバーになり、20年に「Imitation Rain/D.D.」でCDデビュー。俳優としても、映画「リボルバー・リリー」(23年)、「お嬢と番犬くん」(25年)のほか、ドラマや舞台、CMなど多方面で存在感を示している。25年4月には、SixTONESの冠番組「Golden SixTONES」(日本テレビ系)がスタート。
藤木直人(ふじき・なおひと) プロフィル
1972年7月19日生まれ。千葉県出身。95年、映画「花より男子」で俳優デビュー。ドラマ「愛し君へ」(2004年、フジテレビ系)、「プロポーズ大作戦」シリーズ(07年、フジテレビ系)、「ホタルノヒカリ」シリーズ(07年日本テレビ系)、「ラスト♡シンデレラ」(13年、フジテレビ系)など、さまざまな作品に出演。25年4月から、情報番組「朝だ!生です旅サラダ」(テレビ朝日系)で、松下奈緒と共にMCを務めている。
取材・文:松下光恵

