放送中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、のちに豊臣秀長となる主人公、小一郎(仲野太賀)、その兄で天下人、秀吉となる藤吉郎(池松壮亮)の妹、あさひを好演する女優の倉沢杏菜からコメントが届いた。
「豊臣兄弟!」とは?
秀吉を補佐役として支えた弟、秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く波乱万丈のエンターテインメント。倉沢演じるあさひは、豊臣兄弟の妹。天真らんまんな性格で、貧しい農家暮らしの中でもいつも前向きで笑顔を絶やさない。兄たちが出世したおかげで夫ともども裕福で幸せな暮らしを送っていたが、ある日突然、秀吉によって離縁させられ徳川家康(松下洸平)のもとに嫁がされることになる。
初回(4日放送)では、8年ぶりに帰郷した藤吉郎に対して、小一郎や姉のとも(宮澤エマ)がこれまで迷惑をかけられ、負担を背負わされてきたかと不満を爆発させる一方で、まだ小さかったため兄の記憶がほとんどない末っ子のあさひだけは、藤吉郎がおどけて猿の真似をする姿を見て屈託なく笑い、楽しそうに目を輝かせた。しかし自分のことを覚えているのかと藤吉郎に尋ねられると、「うーん…なんとなく」ととぼける天然ぶりを発揮。おっとりした末っ子らしい存在感を示した。
あさひの役柄は…
「あさひは家族の中でいちばん天真らんまんですごく明るい子です。お母ちゃん(なか/坂井真紀)や姉様が、毎日必死にやりくりしている貧しい農民暮らしの中でも、食べることが大好きなあさひは素直に『おなかすいた』って言えちゃうんです(笑)。お母ちゃんや姉様、小一郎兄様は、あさひがおなかをすかせないように、そして楽しく過ごせるように、すごく愛情をかけてくれていると思います。
そんなあさひの役作りのために、クランクイン前に京都府の東福寺や静岡県の瑞龍寺など、あさひゆかりの地を巡りました。あさひが登場する歴代の作品も可能な限り視聴し、情報を集めました。ただ今回は『豊臣兄弟!』としてのあさひを演じるので、インプットしたものは一度手放し、脚本家の八津(弘幸)さんが描くあさひを魅力的に演じることを心がけています」
家族の雰囲気
「クランクインは、お母ちゃんと姉様とのシーンだったんですが、私の話をすごく親身になって聞いてくださったことが本当にうれしかったです。あさひはよく食べる子なので、“モグモグシーン”が多いんです。その姿を見た坂井さんが「かわいい、癒やされる』って言ってくださって。すごくもぐもぐしているから恥ずかしかったんですけど、その言葉にすごく救われました。
宮澤さんも本当に優しくて、『今のお芝居、大丈夫だったかな』と不安になったときも、『大丈夫だよ!』って明るく受け止めてくださるんです。おふたりに何度も助けられています。
小一郎役の仲野さんと、藤吉郎役の池松さんのおふたりは、もう本当に仲よしで、その空気に自然と引き込まれるんです。だから、現場全体が本当の家族みたいな団結感に包まれていて。『豊臣兄弟!』は家族愛、兄弟愛が大きなテーマの一つだと思うのですが、それをおふたりが体現してくださっているのが本当にありがたいと感じます。またおふたりと初めてご一緒したときにびっくりしたのが、「こんなに遊び心を持ってお芝居をされているんだ!」ということ。脚本に描かれている小一郎、藤吉郎が、おふたりの力でさらに鮮やかになっていくのを目の当たりにして、本当に刺激をいただいています」
物語の魅力
「八津さんの脚本は本当に生き生きとしていて、それぞれのキャラクターがすごく魅力的で、そこが一番のポイントだと思います。脚本の段階でも十分面白いんですけど、皆でお芝居をしていくと、さらに魅力が上乗せされていく感じがして。どのキャラクターも深みがあって、『もっと見ていたい!』って思える人物ばかりなんです。『豊臣兄弟!』は、小一郎兄様たちが出世していく物語ではありますが、その原動力は“家族のため”というところにあります。そんな家族愛や仲間愛にすごく人間味を感じて、私自身も心が動かされます」

