俳優の仲野太賀が主人公の豊臣秀長を演じるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合ほか)の第3回「決戦前夜」が18日に放送される。故郷を後にした小一郎(仲野)と藤吉郎(のちの秀吉=池松壮亮)、直(白石聖)の3人が、織田信長(小栗旬)の城下町である清須で暮らし始める。
「豊臣兄弟!」とは?
天下人となる秀吉を補佐役として支えた弟、秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
大河「豊臣兄弟!」第2回振り返り(ネタバレあり)
尾張・中村で、小一郎は、土豪の坂井喜左衛門(大倉孝二)の娘で、密かに思いを寄せる直から祝言を挙げると聞かされ、動揺を隠しつつ「良い話じゃな」と祝福した。直は「小一郎なら、きっとそういうと思った。ありがとう」と述べたが、その言葉はどこか空々しく、小一郎も複雑な表情を浮かべた。
清須では、信長が尾張統一を目指し、一族の織田伊勢守信賢が居を構える岩倉城を攻める準備を進めていた。伊勢守から降伏の申し出が届くも、信長は受け入れず、城下に火を放ち町を焼き払えと命じた。一方、留守を命じられ清須城に残っていた藤吉郎は、信長の妹、市(宮﨑あおい)に、願いをかなえる不思議な鐘の話を聞かせた。市は「戦に出た兄上を心配したことなど一度もない。必ず勝たれると信じているからの。ただ、なぜか苦しいのじゃ。私が今苦しいのは、たぶん兄上が苦しいからじゃ」」と胸の内を明かした。
直の祝言の日、花嫁姿の直が小一郎の家に逃げ込み、一緒に村を出ようと誘った。農民と土豪という、身分の違いに小一郎が戸惑っていると、野盗と野武士が相次いで村を襲撃。小一郎は直と小屋に隠れ、“嵐”が過ぎるのを待つしかなかった。
去った後の村は死屍累々の惨状。農民の玄太(高尾悠希)の傍らには、田を守ろうとして斬首された信吉(若林時英)の亡骸があった。小一郎は田に転がった信吉の頭を抱き締め「次から次へと…わしらが何をした? なんなんじゃ、これはー!」と慟哭。その背後で「これが、この世じゃ!」と叫ぶ藤吉郎。「兄者など呼んどらんわ! いらんのじゃ、役に立たん、役に立たん足軽なんか! 信長も信長じゃ! 偉そうなこと言うて、ちっともわしらのこと守ってはくれんじゃないか! わしらが米作らにゃ生きていけんくせに! だから、わしらは必死に、今年こそ豊作にするんじゃて…。必死に…。これじゃあまりにも惨めじゃ! 惨めじゃ! わしらのこと、なんじゃと思うとるんじゃ!」と怒りを爆発させる小一郎に、藤吉郎は「行こう、わしと一緒に。侍になれ、小一郎!」と語り掛けた。
その晩、寝付けない小一郎に、母のなか(坂井真紀)が、藤吉郎が8年前に出奔した際、熱を出して寝込んでいた小一郎のために高価な薬を手に入れてきてくれたことを明かし、さらに、村を出たのは小一郎を助けるためでもあったと教えた。「だから今度は、あんたが藤吉郎を守っておやり。あの子には、あんたがいてやらなきゃいけないんだよ。あんたにしかできないことをおやり」。母に背中を押され、藤吉郎と一緒に村を出る覚悟を決めた小一郎は、「わしと一緒に来てほしい。わしのそばにいてくれ」と直に自分の気持ちを伝えた。直はうれし涙を流しながら、「私、すごいな。小一郎なら、きっとそういうと思った!」と受け入れた。
8年前に薬を手配していたのは、小一郎と藤吉郎を幼いころから見守ってきた了雲和尚(田中要次)で、なかは、小一郎をその気にさせるためにウソをついた。村を後にする小一郎、藤吉郎、直を送り出すように、なかと、とも(宮澤エマ)・あさひ(倉沢杏菜)姉妹の3人が未来に願いを託し、寺の鐘を鳴らした。その鐘の音に励まされ、小一郎たちは清須へと歩みを進めた。
「豊臣兄弟!」第3回あらすじ
故郷を離れた小一郎、藤吉郎、直の3人は、信長の城下町、清須に到着。織田家臣の浅野長勝(宮川一朗太)のもとにあいさつに訪れ、その場で直は長勝の娘、寧々(浜辺美波)の侍女になることが決まる。
兄弟の二人三脚の暮らしが始まるが、藤吉郎は小一郎にある秘密の計画を打ち明ける。
そしてついに今川義元(大鶴義丹)の大軍が尾張に向けて進軍を始める。

