放送中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、のちに豊臣秀長となる主人公、小一郎(仲野太賀)、その兄で天下人、秀吉となる藤吉郎(池松壮亮)の姉、ともを好演する女優の宮澤エマからコメントが届いた。
「豊臣兄弟!」とは?
秀吉を補佐役として支えた弟、秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く波乱万丈のエンターテインメント。宮澤演じるともは、豊臣兄弟の姉。しっかり者で負けん気が強く、兄弟に厳しくあたる。3人の男児を産み育てるが、跡継ぎに恵まれなかった弟の秀吉によって政治の道具として利用される。のちに秀吉の後継者となった長男の秀次は謀反の疑いをかけられ妻子とともに処刑されることになる。
初回(4日放送)では、略奪に加担したくないと戦に出るのを嫌がる小一郎の頭を草履で叩き、「甘ったれたこと言ってないでさっさと戦行ってこい! 乱取りでも何でもして銭や食いもんとってこい!」と一喝。一方で蓄えが乏しいにもかかわらず先のことを気にせずに米を消費する母、なか(坂井真紀)に「だめ! 一日一食! これ以上食べたらあとひと月持たない」と諫めた。そんな危機感のない母や弟にしびれを切らし、最後には「もういい。私が戦に行く」と言い出すなど、家を飛び出してしまった藤吉郎の代わりに、家長らしい役回りを果たして家庭を必死に支える姿が描かれた。
ともの役柄は…
「これまで演じたことのない、生命力の強さを感じるキャラクターだと捉えています。長女として、この家をどうにか切り盛りしていかないといけないという責任感が強い女性です。だから、強いセリフも多く、特に男兄弟に対しては口も悪いし、手もすぐ出ます(笑)。でもそういったともの強さが私は好きですし、彼女と同じ境遇だったら私もそうありたいと思いますので、思いっきり演じるようにしています。特に序盤は、ともは『自分が男だったら、もっと活躍できたのに』という思いを、どこかで抱えているのではないかと想像しました。20代で独身は、当時は珍しいことですし、なぜそうだったのかはわかりませんが、何かしらの信念をもって独り身を貫いているようにも感じました」
家族の空気感
「第1回は、争いごとに向いていない小一郎はとことん情けなく描かれていて、藤吉郎はとことんおちゃらけていて。そんな2人を、仲野さんと池松さんがしっかりと演じられています。また、いい意味で、お母さんのなかさんが、ほんわかとおおらかに家族を支えています。妹のあさひ(倉沢杏菜)もかなりのびのびと育っていますね。生きづらい戦国の世の中でもポジティブに生きようとする“まっすぐさ”“潔さ”を家族が持っているのは、お母さんそういう教育をしてきてくれたことも大きいと思いますし、『豊臣兄弟!』のこの家族ならではなのかなと思います」
物語の魅力
「少年漫画のようなまっすぐさを持った物語ですね。歴史にあまり詳しくない方でも知っている人物・時代を取り上げる今作ですが、ド真ん中・ド直球で勝負するタイプの作品だと思います。下から上へと上り詰めていくワクワク感があり、無謀にも思えるような野望を少しずつ達成していくストーリーが、おもしろいんです。これまでは秀吉にスポットライトが当たりがちでしたが、今作は秀長が主人公で、秀吉とともにみんなを魅了していく。そんな兄弟の様子を、少年漫画のヒーローを応援するかのように、ぜひ最後まで追いかけていただきたいです」

