12日スタ-トの「ヤンドク!」(フジテレビ系)で、優秀な脳神経外科医であるヒロイン田上湖音波を演じる橋本環奈。インタビュー後編は、演じるキャラクターの魅力のほか、劇中で披露する特攻服を着た感想、撮影現場の雰囲気などについて聞いた。
――湖音波の魅力や、橋本さんが好きなところを教えてください
「病院は病院で経営を成り立たせていかなくてはいけないから、病床の稼働率など、いろいろ抱えているリスクや問題があるんですけど、湖音波は元ヤンならではの真っすぐさで、患者さんが第一、患者さんの病気を治すだけでなく、未来も担っているとの思いで仕事に向き合っているところが本当に格好良いと思います。」
――撮影現場の様子を教えてください
「現場の雰囲気はめちゃくちゃ良いですよ。明るい人が多いのかな。基本、ずっとみなさんとおしゃべりしています。昨日も向井(理)さん、(吉田)鋼太郎さん、宮世(琉弥)くんとくだらない話を延々としていました(笑)。共演している音尾(琢真)さんは北海道でおすすめのジンギスカン料理店を教えてくれたり、向井さんは相撲がお好きだそうで、動画を見ては相撲談義をしたり、本当に他愛もない話をずっとしています。撮影が始まって数日でみなさんと気軽にお話しができるか関係を築けて、すごくありがたいです」
――そこまで急速に共演者の方々と打ち解けるのは、橋本さんにとっても珍しいことですか?
「明るい現場はこれまでもたくさんありましたが、今回の現場のみなさんのすごいところは、テスト前まで普通に気兼ねなくしゃべっているのに、撮影が始まると誰もセリフを間違えないんですよ。向井さんは難しいカタカナの医療用語をスラスラと話していて、みんなで『向井さんの滑舌が良すぎる!』という話になりました(笑)。向井さんは本当に何でも出来る方ですね。頭も良いし、スタイルも良いし、何でもサラッとやってのける。何とか欠点を探したいんですけど、まだ見つからなくて。ご本人は『いろいろ欠点があるよ』とおっしゃってましたけど、おそらく、ないんじゃないかと思っているところです(笑)」
――父親役の吉田鋼太郎さんと共演しての感想は?
「段取りやテストで、スタッフのみなさんが鋼太郎さんの演技で笑っちゃうことがありますね。鋼太郎さんとはすごく“血がつながっている”感じがします。鋼太郎さんとのお芝居は、『こんなにスムーズに行くんだ』と自分でも驚くほど早く終わるんです。鋼太郎さんから『湖音波!』と大声で呼び止められるシーンがあって、ただ、大声で人を呼んでいるだけなのに、おかしいんです(笑)。人を呼ぶだけで笑えるってすごいですよね。監督さんも楽しくなっちゃって、私たちに『じゃあ、アドリブでお願いします』となりました。『好きにやっちゃってください』みたいな感じで。それで、ハイテンションの、大興奮のやりとりになりました。最高な親子ですね。私もこの親子が大好きです」
――かわいらしい橋本さんと、いかつい吉田さんが親子役というだけで、すでに面白いです
「見たら超しっくりくると思いますよ(笑)。娘が大好きで大好きで、それをすごいウザがっている親子なんです。『やめえっ!』ってウザがるシーンでも鋼太郎さんは本当にくどかったです(笑)。どこでカットされるか、どこまで使われるかわからないですけど、鋼太郎さんは喜々として、延々とやっていましたね。鋼太郎さんがいてくださるおかげで、本当に楽しく撮影できてます。“うざい親父”を体現するのが本当にお上手で、さすが鋼太郎さんだなと思います。以前、同じ作品に出ていますけど、ご一緒のシーンがなかったんです。今回はとにかく楽しくて、笑えて、こんなにスムーズに親子関係を築けるとは思ってなかったので、良かったです」
――番組のビジュアルでも金髪でピンクの特攻服姿を披露しています。特攻服を着ての感想をお聞かせください
「ヤンキーじゃないので初めて着ましたが(笑)、九州、中でも北九州って“ヤンキー文化”が残っているイメージがあるじゃないですか。私も地元に住んでいた当時、生で見たことはないですけど、テレビのニュースなどで見ていたので何となくなじみがあるというか、金髪にショッキングピンクの特攻服はさすがに浮くと思ったんですけど、実際その姿になった自分を見て、『意外と似合っているかも』『このまま違和感なく演じられるかな』と思いました(笑)。とはいえ、コスプレを楽しんでいるような気分でしたね。放送では、湖音波が元ヤンキーと知った同僚のドクターたちが妄想する場面で、“コンプライアンス”の当て字の漢字が刺繍されたヤンキーっぽい白衣を着た湖音波が登場します。私はあの白衣のほうが好きかもしれない。白衣の刺繍がすごく凝っているのに、いまのところ1回しか着る予定がないので、放送でぜひ見ていただきたいです」
――プライベートのシーンでは、ヤンキーファッションも着られるとか
「もう全身総柄です(笑)。 頭から足先まで柄ですから。気合を入れて着ました。劇中で、湖音波の私服の場面はちょっと目がチカチカするかもしれないです(笑)」
――撮影が始まって、改めて感じているこの作品の魅力とは?
「ノンジさんの脚本は軽妙でテンポがあって笑える楽しいシーンがたくさんあります。その一方でバランス良く、脳神経外科医の仕事の本質に迫っていますし、元ヤンキーの湖音波はとにかく個性が強いので、最初は同僚からも患者さんからも信頼されず、逆境からのスタートになります。それでも何事にも立ち向かう姿が本当に格好良いし、患者さんと真っすぐ向き合う姿勢がどんどん周りに伝わって、『医療は誰のためのものなのか』『医者は患者とどう向き合うべきなのか』というところで周りの人たちの意識が変わり、湖音波に感化されていくところが見どころになると思います。湖音波だけでなく、周りのみんなも個性があって、毎話のようにゲストでひと癖もふた癖もあるドクターたちが登場します。私自身もどんなドクターたちが湖音波の前に立ちはだかるのか楽しみなので、元ヤンキーながら、医者として真面目に戦っていく湖音波を応援していただきたいです」
橋本環奈(はしもと・かんな) プロフィル
1999年2月3日生まれ、福岡県出身。2016年に映画「セーラー服と機関銃 -卒業-」に初主演。以降、「銀魂」シリーズ(17、18年)、「キングダム」シリーズ(19~24年)、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」シリーズ(主演:19、21年)など多くの映画に出演。近年に24年度後期のNHK連続テレビ小説「おむすび」、連続ドラマ「天久鷹央の推理カルテ」(25年)など。

