木造とAIとデジタルの融合で、夢は叶うか? 「江戸城天守再建築城シンポジウム2025」開催

木造とAIとデジタルの融合で、夢は叶うか? 「江戸城天守再建築城シンポジウム2025」開催

これは仰天のプロジェクトだ。「江戸城天守再建築城シンポジウム2025」がこのほど都内で開催された。

1657年明暦の大火後、約370年間再建されなかった江戸城天守は、日本における巨大な木造建築の最終到達点だった。日本が持つ真の価値は、その世界一長い歴史の中で紡がれてきた「歴史」「文化」といえる。それだけに、江戸城天守を再建築城することは、あらゆる日本文化の中心点を再構築し、日本人のアイデンティティを取り戻すことに繋がっていく。

本シンポジウムは、江戸城天守再建築城の世論喚起を目的とし、その未来について考え討論することで「日本の未来の世界観」を描く目的を秘めている。

パネルディスカッションでは、LINEヤフー株式会社・川邊健太郎代表取締役会長、株式会社ベネッセホールディングス・福武英明取締役会長、元スクウェアエニックス・岡田大士郎米国法人社長、ら錚々たるメンバーが登壇。

冒頭の対談、主催者である(一社)IKIZAMA・鈴木智博代表理事と、(一社)経営実践研究会・藤岡俊雄会長の対談では「これは日本の未来の世界観を創る事業、建てる建てないの前に、日本の歴史や世界観について話す必要がある」「江戸城再建には上位思想があり、日本の再建がその先にある。これは今を生きる我々の責任で、江戸城天守が再建できれば、共通資本になる。今があるのは先人のおかげ、便利さや経済を追求するのではなく新たな日本の世界観を創るために自分自身が参加していく覚悟が必要」と話した。

ディスカッションでは、川邊会長が「最初あまりピンとこなかった。そこで、Gemini(AI)に〝江戸城の天守閣を再建するとしたらどんな感じになりますか?〟と聞いたら結構いろんなことを教えてくれました。制作に約360億円以上かかりますとか、大体大きさが国会議事堂よりちょっと小さいくらいとか。皇居に木造の真っ黒い国会議事堂みたいなものがボンと建って東京の新しいランドマークになるのではないでしょうか? と言っていました。まさにイメージが大事なので、リアルをデジタルでイメージして共有する。そうすると賛成する人も増えるのでは」と話した。

また、福武会長は、「江戸城天守再建は世界的に見てもユニークでスケールが大きい。ひとつの建築物が街をガラッと変えることはあちこちで起きていて、シドニーのオペラハウスとか…。ひとつの建物が街を変えるのと同時に、共通しているのは《とんでもない大反対運動》が起きるんです。それに打ち勝てるかどうか? いろんな人の意見を聞きながら最適化していくと、大したものができない。本当に芸術文化施設を造っていくのであれば、〝ファイティングポーズ〟を取り続ける人が必要です」とした。

ロードマップも発表され、活動の基盤固め、拡大展開や敷地仕様の確定(仮)を2030年までに行い、事業主体(公益財団法人)の設立を経て2035年の天守完成を目指す予定だ。

10年後、あなたはどんな未来を見るだろうか? このプロジェクトに期待したい。

配信元: iza!

提供元

プロフィール画像

iza!

ネットで話題のネタや旬なニュースがサクッとわかるサイト 産経デジタル独自の原稿を掲載しながら、産経ニュース、サンスポ、zakzakなどさまざまな媒体のニュースを掲載。気になるニュースや話題がサクッとわかるサイトです。