18歳の長寿を全うし、虹の橋を渡る

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1992年の内閣府の記録に次の記述があります。
「Humphreyは少量ずつ頻繁に食事をする傾向がある。それは、いつでも好きなときに食べ物が手に入ることを知っているからに違いない。彼は仕事中毒で、ほとんどすべての時間をオフィスで過ごし、社交もパーティーにもあまり行かず、性犯罪や薬物スキャンダルに巻き込まれたこともない」
1997年5月に労働党政権が誕生し、数日のうちにHumphreyが追い出されるのではという観測が広がりました。ブレア首相夫人は猫アレルギーがあり、猫は不衛生だと考えていたからです。ところがすぐに猛烈な抗議が起こり、圧力に屈した首相夫人は、ハンフリーを抱いている写真を新聞に掲載せざるを得ませんでした。
でもそれからわずか6ヵ月後、Humphreyは首相官邸を去りました。マスコミは「政治的陰謀か」と大騒ぎをしましたが、真相は「健康上の理由で引退した」のでした。以前から腎臓を患っており、「多忙な環境から退き、郊外でより楽な生活を送る方がよい」という医師のアドバイスに従ったためです。
新しい飼い主の名前や住所は明らかにされませんでしたが、Humphreyは引退生活を満喫し、幸せそうで体重も増えたといいます。
そして2006年3月20日、この猫は眠っている間に亡くなりました。18歳という長寿を全うしたのです。
「Humphreyはよくドアマン用の椅子に丸まって座り、官邸を仕事で訪れる人々にとって非常に心強い存在でした。『引退』したときはみんなが悲しみました。多くの人に愛され、快適な老後を過ごしました。訃報を知り、わたしたちはみんな深い悲しみに暮れています。ダウニング街のあの猫を、深い愛情を込めて偲びます」(保守党の機関紙に掲載された訃報記事より)

