大相撲初場所9日目が19日、両国国技館で行われ、西小結の若元春が西横綱の大の里を寄り切り、3勝目を挙げた。その後行われた結びの一番では、東横綱の豊昇龍が西前頭4枚目の熱海富士に押し出しで敗れ、東西の横綱が相次いで連敗する大波乱となった。
「相撲の取り方を忘れてしまったような…」
前日では、先場所痛めた左肩の影響もあってか、西前頭3枚目の伯乃富士戦になすすべなく土俵の外に押し出された大の里。ケガの状態が心配されるなか、この日、若元春との対戦を迎えたが、立ち合いで右を差すことができずに上体が浮いたところを若元春に寄り切られた。観客がどよめくなか、土俵に上がったもう一人の横綱、豊昇龍も平幕の熱海富士に押し出され、金星を献上した。
ともに中日に続く連敗を喫した両横綱。この日、NHK総合の向正面の解説を務めた舞の海秀平氏(元小結)は「相撲の取り方を忘れてしまったような相撲内容でしたね」と心配。優勝争いの中心が8勝1敗の東関脇霧島と7勝2敗に続く東大関安青錦になると予想した。最後は「両横綱にもしっかりしろと言いたい」と苦言を呈した。
■舞の海秀平氏 1968年(昭和43年)2月生まれ、青森県鯵ケ沢町出身。現役時代は出羽海部屋に所属し、1990年(平成2年)夏場所に幕下付け出しで初土俵を踏み、最高位は小結。小兵ながら技能賞を5回獲得するなど、「技のデパート」「平成の牛若丸」と称された。1999年(平成11年)九州場所を最後に引退し、現在は相撲解説者や大学講師として活躍している。

