これは気分屋な彼と付き合っていたときのお話です。彼はそのときの気分で言うことがころころと変わる人でした。彼には気をつかうことも多く、気分屋がゆえに時に悲しい思いをすることもありました。それでも交際していた私が、「もう一緒にいるのは無理だ」と堪忍袋の緒が切れてしまった出来事をお話しします。
「こっちまで気持ちが落ちる」
その日は、いつものように彼の家で一緒に過ごしていました。途中、彼が昔の話をする場面があり、中に少し悲しげな内容もあったので、口を挟まず静かに聞いていた私。そのあとは食事をして映画を見るなど普段と変わらない1日を送りました。
すると数日後、彼から電話が。彼はとても不機嫌そうで、
「あのさ、話を聞いてるときの顔が、気が弱そうに見えるんだよね。こっちまで気持ちが落ちるから、やめて」と口にしました。
どうやら、前回の私の話の聞き方が気に障ったようです。
気分屋な彼の「いつものこと」
ただ、私は思いました。彼のことですから、悲しげな話題を淡々と聞いていたとしたら「他人事のように聞くなよ」と言われていたはず。そうは思っていても、彼のいつもの「気分屋な発言なのだろうな」と思い、彼に言い返すことはせず、とりあえず謝ることにしました。
すると彼はあっさり納得して、すぐに電話を切りました。
ところが、数時間後にまた電話が。「もうさっきのはいいわ。性格が合わないけど、まぁしょうがないわな」とひと言。彼なりに何か納得したうえでの電話なのでしょうが、私からしたら彼が何を言いたいのかわからず、呆然としてしまいました。

