〈真空脱気装置で消泡剤不使用を実現、X線検査装置で異物混入を防止〉
本紙は、阿南食品工場で紙パックとうふができるまでの工程を見学した。最初に、大豆に強風を当てたりふるいにかけたりして異物を除去してから、浸漬する。生産能力は、木綿や絹、充填など計1日30万丁だ。
吸水が終わった大豆で生呉を作り、煮沸管で炊いて呉にする。呉は豆乳とおからに分離する。60kgの大豆から、豆乳約300L、生おから約72kgができる。同社では生おからの一部を乾燥おからに加工している。同社では消泡剤を使用せず、代わりに豆乳に圧力をかけて真空脱気して、豆乳内の気泡を取り除く。真空脱気装置には窓がついており、内部の様子を確認できるようになっている。
真空脱気装置
豆乳は一度冷却し、品質安定化のため、ホールドする。紙パックとうふの充填製造機は四国化工機グループで設計開発したものだ。ロール紙を殺菌してから筒状にして豆乳とにがりを充填する。1時間で8,000パック充填可能となっている。
ロール紙を殺菌後、筒状にして豆乳とにがりを充填する(イメージ)
日付を印字し、加熱と冷却を行い、X線検査装置で異物検査を実施後、梱包・保管後、出荷する。常温商品の場合は、保管温度の違いによる結露を発生させないよう、保管温度を調整している。
木綿豆腐の充填製造機も自社オリジナルのものだ。一丁ずつ容器内で豆乳を凝固させたあと、一度崩し、絞って豆腐を成型する。そのあと、小分けタイプの場合はその一丁の豆腐をカットして容器に入れて包装する。日付印字後、加熱して熟成させる。冷却し、印字内容の確認、金属探知機・X線装置による異物検査を実施した後、さらに商品をカメラで5方向から撮影し、欠けや異物を確認する。ここまでの一連の工程がオートメーション化されている。
X線装置による異物検査
同社は、「当社の豆腐はお客様にとって少し価格が高いと思う。しかし、その分品質管理を徹底している。おいしさは食の豊かさであり、当社製品のおいしさを品質と共にお伝えし続けたいと思う」と想いを語った。
〈大豆油糧日報 2026年1月29日付〉

