急性前骨髄球性白血病の再発率
急性前骨髄球性白血病(APL)の再発率はほかの急性骨髄性白血病(AML)と比較して低いですが、一定の再発リスクは存在します。
初回治療で完全寛解を達成した場合でも、再発する可能性があります。再発率に影響を与える要因として、初診時の白血病細胞の数や血小板数が少ないことが挙げられます。
急性前骨髄球性白血病の再発後の治療
急性前骨髄球性白血病(APL)の再発後の治療には、主に亜ヒ酸(ATO)や全トランス型レチノイン酸(ATRA)を用いた治療が行われます。
これらの薬剤は、再発時にも高い効果が期待でき、再び完全寛解を目指せます。
ATOはAPL細胞に対して強力な分化誘導作用を持ち、ATRAとの併用で治療効果がさらに高まるとされています。
再発後の治療では、まず寛解導入療法が再度行われ、完全寛解を目指します。
完全寛解が達成された場合、その後の地固め療法や維持療法が続きます。
地固め療法では、多剤併用化学療法が行われ、残存する白血病細胞の排除を目指します。
維持療法では、再発リスクを低減するために、長期間にわたって薬剤の投与が行われます。
さらに、再発APL患者さんでは造血幹細胞移植も選択肢の一つです。
造血幹細胞移植には自家移植と同種移植があり、患者さんの全身状態や年齢、再発の頻度に応じて適応が検討されます。
自家移植は患者さん自身の造血幹細胞を使用するため、副作用が少ない一方、同種移植は患者さん以外の造血幹細胞を使用するため、GVHD(移植片対宿主病)などの重篤な合併症が発生するリスクがあります。

