女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)の第89回が5日に放送される。その見どころを解説する。
朝ドラ「ばけばけ」第89回(2月5日)ポイント
松野家へのゴミの投げ捨てが止まる
島根県知事の江藤安宗(佐野史郎)に「トラブル」発生
世間の関心がヘブン一家→江藤にチェンジ
朝ドラ「ばけばけ」第18週「マツエ、スバラシ。」(第86〜90回)これまでのストーリー展開(ネタバレあり)
借金を完済した松野家で、それを祝うパーティーが開かれた。その様子を松江新報の梶谷吾郎(岩崎う大)が取材。翌日、その記事が紙面に載り、トキとヘブンが一緒になったことで全ての負債をヘブンが肩代わりしたかのように書かれていた。この記事により、トキが金のかたに売られた妾(ラシャメン)だという誤解が町中に広まっていた。これまでスター扱いされてきた松野家だったが、この記事によりその評判は一変。トキは、店先で一家のグッズが燃やされる光景を目の当たりにし、町人からは罵声を浴びるように。父の司之介(岡部たかし)も町で言いがかりをつけられ負傷し、玄関先には切り刻まれたトキのうちわが捨てられていた。
司之介は梶谷に誤解を解く記事を書けと激怒するが、梶谷は「おトキさんはほんとに、ほんとにラシャメンだないんですよね?」と無神経に念押し。これにヘブンの堪忍袋の緒が切れ、「デテイケ!」と怒りを爆発させた。その後も状況は悪化し、買い出しに出たトキとフミ(池脇千鶴)は石を投げられ、トキはおでこを負傷。実母の雨清水タエ(北川景子)らも心配するなか、帰宅したヘブンは傷ついたトキを抱きしめた後、静かに木刀を手にした。「トメルナイ! ユルセルナイ!」。激昂し、外へ飛び出そうとするヘブンを、トキは「やめてごしなさい! 私はだいじょぶですけん」と必死に止めた。司之介が「なしてこげなことに…。憧れだ貴婦人だと勝手に持ち上げられ、勝手にラシャメン呼ばわりされ…」とやり切れなさを口にする。トキは横になり目をつぶるが、今後の不安が募り、眠れない夜を過ごした。
朝、玄関は投げ込まれたゴミでいっぱい。そんななか、幼なじみの野津サワ(円井わん)がトキを心配して駆けつけた。2人は楽しいひと時を過ごし、サワは「なんも悪いことしちょらんのだけん、笑いたかったら笑えばええし、堂々と暮らしたらええ。勝手に勘違いされちょるだけなんだけん」とトキを励まし、笑顔にさせた。すると身請けされ遊郭を出たなみ(さとうほなみ)も来訪。元気そうなトキを見て一安心し、3人で盛り上がった。その後、ヘブンと通訳の錦織友一(吉沢亮)と一緒に、松江中で英語を教える庄田多吉(濱正悟)や生徒の正木清一(日高由起刀)、小谷春夫(下川恭平)らも励ましに訪れた。ヘブンは仲間たちのあたたかさに触れ「マツエ、スバラシノマチ、スバラシイノヒトタチ。ヤッパリスキ」と感動し、笑顔を取り戻した。家の片隅では庄田とサワも対面。庄田はサワにプロポーズしていたが、彼女に断られていた。2人は照れながら「ご無沙汰…」「ご無沙汰しちょります…」と声を掛け合った。そんな2人をトキたちは優しく見守った。
トキとヘブンは松江の人たちの優しさに触れてひと時の安らぎを得るが、騒動は収まる気配はなし。ヘブンは玄関先のゴミを拾って歩いた。しかし十日ほどが過ぎたころ、連日ゴミだらけだった玄関前に、突如として何も捨てられなくなった。
朝ドラ「ばけばけ」第89回 見どころ
ある朝、パタリと松野家へのゴミの投げ捨てが止まる。これで本当に終わったのか、不安と
気味の悪さを感じるトキとヘブン、錦織。そこに、牛乳配達から帰ってきた司之介から、江藤の家が大変なことになっていると告げられる。江藤が起こした「トラブル」がきっかけで、世間の関心はトキから江藤に移り、久しぶりに平和な時間がトキとヘブンに訪れる。
朝ドラ「ばけばけ」とは?
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

