ミラノ・コルティナ五輪の開幕を目前に、ノルディックスキー・ジャンプ競技をめぐり「ペニスゲート」事件と呼ばれるまさかのスキャンダルが欧州を騒がせている。
一部の男子選手が少しでも飛距離を伸ばすために、陰茎にヒアルロン酸を注射してジャンプスーツの面積を広げているというものだ。
ジャンプ競技ではスーツの表面積が勝敗を分ける大きなポイントとなり、スーツのサイズには厳しい規定が設けられている。現行のルールでは3Dスキャナで採寸したデータをもとに作られたサイズのスーツしか使うことができない。
独ビルト紙によれば、選手はその3D採寸を行う前に陰茎にヒアルロン酸を注射して増大させ、股下のサイズを稼ぐことで有利なスーツを手に入れているという。
BBCスポーツもこの問題を追いかけ、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)のルール統括者であるサンドロ・ペルティーレ氏の「スーツのサイズが1センチでも違えば、競技の結果を左右することになる」との談話を伝え、「陰茎注射」疑惑が本当に行われているのだとしたら、競技結果に関わる問題に発展すると報じた。
WADA(世界アンチドーピング機構)のオリビエ・ニグリ事務総長は五輪会場で行った会見で「この問題について必ず調べることを約束する」とコメントした。
ジャンプ競技をめぐっては、2025年の世界選手権でノルウェー代表が、一度検査に合格したスーツの股間部分に手を加え浮力を向上させたとして、関係者が処分されるなど、スーツに関する不正行為は珍しいことではない。
陰茎へのヒアルロン酸注射は美容外科の分野では実際に行われている例もあり、日本でも施術を実施しているクリニックがある。あるクリニックは格闘技イベントのブレイキングダウンのスポンサーを務めたこともあり、試合に勝った選手に勝利者賞として陰茎へのヒアルロン酸注射の無料施術券をプレゼントしていた。

