1型糖尿病|日常生活の注意点

1型糖尿病の人は食生活にも気を付ける必要がありますか?
1型糖尿病は、基本的に厳しい食事制限を行う必要はなく、通常の食事を摂取してよいとされています。特に、小児や成長期のお子さんの1型糖尿病では、成長に見合った十分なエネルギーを摂取しなければなりません。ただし、過食は避け、バランスの取れた食事を心がける必要はあります。1型糖尿病でも食事管理をおろそかにすると、肥満や脂質異常症、高血圧を発症する可能性は出てきます。
なお、1型糖尿病の食事では、その内容とインスリン量のバランスが重要といわれています。炭水化物は、食事をした直後の血糖値がたんぱく質や脂質に比べて短時間で上昇します。炭水化物の量を把握し、その量に合わせて食事直前のインスリン量を調整する方法もあります。
1型糖尿病の人が避けた方がよい生活習慣を教えてください
1型糖尿病の方が避けた方がよい生活習慣は、喫煙と過度の飲酒です。喫煙は動脈硬化が起こりやすくなるほか、目・腎臓・神経などの合併症の悪化につながります。加熱式タバコも電子タバコも害があるとされています。飲酒については、飲酒後に低血糖(アルコール性低血糖)を起こしやすく、脱水になる可能性も高くなります。また、酔っていると、お酒に酔っているのだろうと思ってしまい、低血糖が見逃される可能性が高まります。
また、夜更かしや不規則な生活も避けるべき習慣です。食事やインスリンのタイミングが乱れると、血糖コントロールが不安定になります。
編集部まとめ

1型糖尿病は、自己免疫などによって膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなる疾患です。インスリン治療が生涯にわたり必要となりますが、適切な血糖コントロールと食事などの生活習慣管理により、多くの方は通常の生活を送ることができます。正しい知識を身につけ、医療機関や周囲の方と協力しながら治療を継続しましょう。
参考文献
『糖尿病診療ガイドライン2024』(一般社団法人 日本糖尿病学会)
『1型糖尿病ってどんな病気?』(糖尿病情報センター)
『糖尿病とは 』(糖尿病情報センター)
『1型糖尿病』(一般社団法人 日本内分泌学会)
『インスリン分泌が枯渇した 1 型糖尿病」とは 』(厚生労働科学研究班)
『糖尿病合併症について』(一般社団法人 日本糖尿病学会)
『1型糖尿病のこどもと家族の生活 18.お酒とタバコ』(日本小児・思春期糖尿病学会)
『1型糖尿病のこどもと家族の生活 20.おとなになったときのこと』(日本小児・思春期糖尿病学会)

