WBC A組展望 カナダ1位通過へ千載一遇のチャンス プエルトリコ、リンドアら不在を引きずるな キューバ戦力低下止まらず

WBC A組展望 カナダ1位通過へ千載一遇のチャンス プエルトリコ、リンドアら不在を引きずるな キューバ戦力低下止まらず

3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する各チームのメンバーが5日に発表された。メンバー未発表の1月の段階で予想メンバーをもとに「勝手にプール勝ち上がり予想」とのタイトルで各組の勝ち上がりを予想したが、正式なロースターをもとに改めて各組の勢力図を分析し、確定版として各組の勝ち上がりを予想した。第3回はプエルトリコ・サンフアンで開催されるA組(プエルトリコ、キューバ、カナダ、パナマ、コロンビア)を紹介する。

ロースター発表前の段階ではこの組の1強とみられていたプエルトリコだが、主将のフランシスコ・リンドア内野手(32)=メッツ=をはじめ、カルロス・コレア内野手(31)=アストロズ、ビクトル・カラティニ捕手(32)=同、ホセ・ベリオス投手(31)=ブルージェイズ=らが保険問題で出場できず、ハビエル・バエス外野手(33)=タイガース=もマリフアナの使用が判明し出場不可と、主力の大半が出場できない緊急事態となった。

精神的支柱のリンドア不在 プエルトリコは◎→○に評価ダウン

日本でいえば、大谷、山本、村上、岡本の出場がNGとされるようなもの。チームの中心となるリンドア、コレア、バエスの不在の穴は大きすぎる。一時はボイコットも叫ばれるなど、2013年大会以来の地元サンフアン開催だというのに、現地のムードまでダダ下がりだ。これを引きずるなというのは難しい注文かもしれないが、このままの雰囲気では初の1次敗退の危険性も出てきてしまう。

当初は◎プエルトリコ、○カナダ、▲キューバと印を打っていたが、プエルトリコは○とし、カナダを◎とする。キューバに付けていた▲の印は外し、確定版ではパナマを▲とする。

フリーマン、ゲレロ呼べずもメジャー選手そろえたカナダに◎印

カナダは個人的な事情で辞退したフレディ・フリーマン内野手(36)=ドジャース、ドミニカ共和国代表を選択したウラジーミル・ゲレロJr.内野手(26)=ブルージェイズ=をチームに加えることができなかったものの、ジョシュ・ネイラー内野手(28)=マリナーズ、ボー・ネイラー捕手(25)=ガーディアンズ=のネイラー兄弟に中堅の名手のデンゼル・クラーク外野手(25)=アスレチックス=ら楽しみなメンバーがそろった。

投手陣もジェームソン・タイヨン投手(34)=カブス、カル・クアントリル投手(30)=ブレーブス、マイケル・ソロカ投手(28)=ダイヤモンドバックス=らを擁し、30人中18人がメジャーリーガーだ。B組のサプライズチーム候補としてイタリアを挙げたが、A組のサプライズ候補はカナダだ。カナダとしては初の1次リーグ突破はもちろん、1位通過も狙える位置にいる。

A組は準々決勝で米国のいるB組の通過チームと戦う。米国との準々決勝を回避できるため、この組は1位で抜けることが重要になる。

第1回大会のショートを招集 キューバ、本当に大丈夫か?

キューバは前回大会で亡命選手の代表復帰を解禁し、4強まで勝ち進んだが、今大会は亡命選手やキューバ系米国人選手の招集をめぐって揉めに揉めた。キューバ系米国人選手の参加にNGを出したことにより、当初は出場を希望していたアンディ・パヘス外野手(25)=ドジャース=らまでも、不参加を決断した。

遊撃のレギュラー候補には06年の第1回大会に出場したアレクセイ・ラミレス内野手(44)=元ホワイトソックス=が入り、DHにはアルフレド・デスパイネ外野手(39)=元ソフトバンク=が入る苦しい陣容だ。投手陣もリバン・モイネロ投手(30)=ソフトバンク、ジャリエル・ロドリゲス投手(28)=ブルージェイズ傘下、ライデル・マルティネス投手(29)=巨人=の3人を除くとメジャー級の存在は見当たらない。

ロドリゲスは先発に回るとみられ、モイネロとロドリゲスが投げる日で2勝すれば、2勝2敗での突破も考えられないわけではないが、ロースターを見る限り、パナマやコロンビアと戦力差はほとんどない。キューバは現地取材もし、前回大会の沖縄合宿も取材した思い入れのあるチームだが、今回ばかりは勝ち抜きは厳しいと考える。今大会の目標は1次突破より、次回大会の本戦ストレートイン枠確保の方が現実的だ。

各国プロリーグから有力選手集めたパナマに▲

キューバよりパナマを高く評価したのは、ミゲル・アマヤ捕手(26)=カブス、イバン・ヘレラ捕手(25)=カージナルス=と有力な捕手を抱え、ホセ・カバジェロ内野手(29)=ヤンキース、エドムンド・ソーサ内野手(29)=フィリーズ=とスピードに長けた選手がそろっている点だ。

投手陣もガーディアンズでローテーションに入っているローガン・アレン投手(28)を柱にウンベルト・メヒア投手(28)=中日、韓国・サムスンで25年に15勝を挙げたアリエル・フラド投手(30)と各国のプロリーグから選手を集めた。救援にはアルベルト・バルドナード投手(33)=巨人、ハビー・ゲラ投手(30)=元阪神=ら球速のある選手が多く、戦力層はキューバより上だ。

コロンビアはメジャー通算113勝のホセ・キンタナ投手(37)=ブルワーズ、同81勝のフリオ・テヘラン投手(35)=元ブレーブスほか=とメジャーでも実績のあるベテラン投手を擁しており、力の落ちたキューバにとって、決して易しい相手ではない。

カナダ、プエルトリコが戦力的にはリードしているが、このグループは全体的に戦力が拮抗している。前回大会のA組のように複数チームが2勝2敗で並ぶような状況も考えられ、失点率の差で順位が決まる可能性もある。

配信元: iza!

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