WBC展望 C組 韓国・台湾は日本に勝っても韓台直接対決で負ければ台無し? 3勝1敗で3チーム並ぶのが最悪のシナリオ

WBC展望 C組 韓国・台湾は日本に勝っても韓台直接対決で負ければ台無し? 3勝1敗で3チーム並ぶのが最悪のシナリオ

3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する各チームのメンバーが5日に発表された。メンバー未発表の1月の段階で予想メンバーをもとに「勝手にプール勝ち上がり予想」とのタイトルで各組の勝ち上がりを予想したが、正式なロースターをもとに改めて各組の勢力図を分析し、確定版として各組の勝ち上がりを予想した。第4回は東京ドームで開催されるC組(日本、オーストラリア、韓国、チェコ、台湾)を紹介する。

前回大会王者の日本はパワーランキングと呼ばれる戦力の格付けで米メディアの多くが米国、ドミニカ共和国に次ぐ3番手、もしくはベネズエラに次ぐ4番手と評価している。この4チームは優勝候補と位置付けられており、V候補の侍ジャパンがいるC組は、日本とともに勝ち上がるのは台湾なのか? 韓国なのか?という部分に焦点が当てられている。

ここで、台湾、韓国から見た場合の試合順をおさらいしておきたい。

台湾は5日にデーゲームでオーストラリア戦を行い、6日にナイターで日本戦を行い、7日にデーゲームでチェコ戦、8日にデーゲームで大一番の韓国戦に臨む。

韓国は5日にナイターでチェコ戦を戦い、1日挟んで7日にナイターで日本戦を行い、8日はデーゲームで台湾戦、9日もデーゲームでオーストラリア戦という日程になっている。

韓国不運…日本戦ナイターの翌日にデーゲームで台湾戦

この日程を見る限り、台湾の方が有利な日程だと言えそうだ。選手がいちばんキツいのは、いわゆるナイターデーと呼ばれる、ナイター翌日に組まれるデーゲーム。台湾、韓国ともにナイターデーで戦うのは1試合だけだが、台湾は戦力的に最も劣るチェコとの試合なのに対し、韓国はよりにもよって最も重要な台湾戦が日本戦の翌日にデーゲームで組まれてしまった。

日程面も加味して、日本◎、台湾○、韓国▲と予想した。これは正式ロースター発表後も変わらない考えだ。

この試合順は韓国にとって不運でしかない。日本戦の疲れを引きずったまま、グループの行方を大きく左右する台湾戦に臨まなければならないというのは、非常に不利だ。

仮に日本から大金星を挙げても、台湾に負けてしまえば日韓台が3勝1敗で並んで、失点率での争いとなってしまう。

台湾、韓国の2チームにとって、日本戦に勝っても、8日の台湾-韓国の直接対決に敗れてしまえば、日本戦勝利の価値は半減してしまうことは忘れてはいけない。

かといって、両チームとも日本とは1次リーグの序盤で対戦してしまうため、露骨な“捨て試合”とするのも難しい状況だ。

ちなみに日本は興行的な理由から全試合がナイターで組まれているのだが、それが必ずしもプラスに働くとは限らない。

日本の初戦は6日の台湾戦だが、台湾は5日にデーゲームでオーストラリア戦を行っており、大会2試合目だ。NPB組の選手にとっては、この試合がピッチコムや拡大ベースなどのMLBルールの本番初体験となる。プレミア12王者の台湾は、日本のそうした隙を見逃してくれないだろう。左が多い日本打線に対し、プレミア12決勝戦で日本を4回1安打無失点に封じたダイヤモンドバックス傘下の林昱珉投手(22)をぶつけてくるとみられる。

一方で韓国はどうか? 金河成(キム・ハソン)内野手(30)=ブレーブス=と宋成文(ソン・ソンムン)内野手(29)=パドレス=が出場できなくなったことは痛手だが、ライリー・オブライエン投手(31)=カージナルス、シャイ・ウィットコム内野手(27)=アストロズ、ジャメイ・ジョーンズ外野手(28)=タイガース=と3人も韓国系米国人選手を加えた。

1次敗退となった前回大会と比べて戦力アップは間違いないが、日本とナイターで総力戦を戦って勝ったとして、翌日のデーゲームで台湾に勝てるのか?というと疑問符が付く。

「日本戦捨て」で「台湾戦全力」は韓国世論が許さない?

韓国は世論の強い国でもあり、現地の記者は「マイアミラウンドに進むために、日本戦に負けてもいいから、台湾戦を優先する」などと首脳陣が公言することは絶対に許されない雰囲気だと説明する。

日本にとって、もっとも迷惑なのが、日本に勝ったチームが台韓戦に敗れ、3チームが3勝1敗となることだ。この場合は前述通り、失点率の争いとなってしまう。日本としては、自らに勝ったチームには4連勝で1位通過を決めてもらい、3勝1敗の2位をいただくというのが理想的な計算だ。ただ、現実的に台湾か韓国が日本に勝つ場合、エース級投手を日本戦につぎ込むであろうから、台韓戦では日本に勝ったチームが負ける可能性の方が高いとみる。

幸いなことに日本の準々決勝の相手が決まるD組の最終戦は、日本のC組最終戦の後に行われる。正式発表されたロースターを見る限り、ドミニカ共和国だろうが、ベネズエラだろうが、どちらも優勝候補の強豪国で、どちらになっても厳しい戦いになることに変わりはない。1月時点ではドミニカ共和国との対戦回避のために1位確保がマストと考えていたが、ベネズエラもそれに劣らないメンバーを発表した。となると、どちらと対戦しても勝てる確率に大きな違いはないだろう。これは韓国や台湾にとっても同じことで、無理に1位通過を狙う必要など、どこにもない。

台湾、韓国のみなさんに対して、「日本戦よりも韓台戦の方が本当の勝負ですよ!」とアピールすることが日本の突破に何よりも大切なことかも知れない。

配信元: iza!

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