スキルス胃がんとは、胃の壁を硬く厚くさせ広がるタイプの胃がんです。そんなスキルス胃がんは、高齢の方だけではなく若い女性にも罹患する可能性があることをご存知でしょうか?
本記事では、スキルス胃がんについてご紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『『若い女性』に多い「スキルス胃がん」とは?症状と厄介な特徴も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)
群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。
若い女性がスキルス胃がんになる原因
若い女性がスキルス胃がんになる場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?
以下で詳しく解説します!
ホルモンが影響している可能性
スキルス胃がんの具体的なメカニズムや影響はまだ明確には解明されていませんが、女性ホルモンが関与している可能性が示唆されています。
そのため、若年層の女性は注意が必要です。小さい子どもを抱えながらの闘病生活は大変であり、その影響は家庭にも及びます。
今後、女性ホルモンと胃がんの関係についてのさらなる研究が進むことで、予防や治療の新たな方法が見つかることが期待されています。
女性の生活習慣の変化
近年、女性の喫煙率や飲酒率が上昇していることが、スキルス胃がんのリスク要因として挙げられています。これらの生活習慣の変化は、胃がんの発症リスクを高める要因となる可能性があり、注意が必要です。
健康な生活習慣を心がけることは、男女を問わず胃がんの予防に重要です。
バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理など、日常生活のなかで健康を維持するための対策を講じることが求められます。
また、定期的な健康診断や胃がん検診を受けることで、早期発見と早期治療に繋げることが大切です。
ピロリ菌の存在
胃がんの主な原因として挙げられるのが、ピロリ菌(ヘリコバクターピロリ)の感染です。
胃がんの患者さんの約90%以上がピロリ菌に感染しており、感染者の胃がんリスクは非感染者の約10倍にもなります。
ピロリ菌は萎縮性胃炎を引き起こし、この炎症が胃がんの発生につながるとされています。
しかし、スキルス胃がんの発症原因は明らかになっておらず、ピロリ菌との因果関係ははっきりとしていません。
予兆なくスキルス胃がんは発生するのか
スキルス胃がんは、初期には小さな未分化型がんとして存在し、粘膜下層に浸潤しながら進行していきます。これが粘膜病変から典型的なスキルス胃がんになるまでには、少なくとも約2〜3年かかるとされています。
初期段階では症状がほとんど現れないため、定期的な胃内視鏡検査が重要です。
早期に発見されれば、2cm以内の小さながんであれば内視鏡治療ができます。
また、手術が必要な場合でも、スキルス胃がんに進展する前に治療を行えば完治の可能性が高まります。
したがって、スキルス胃がんは予兆なく突然発生するわけではなく、初めは小さな凹んだタイプのがんとして存在し、徐々に進行します。

