開放隅角緑内障の治療中の不安への対応

薬の副作用を感じたときはどうすればよいですか?
緑内障の治療では、多くの方が点眼薬による継続治療を行っています。目薬は主に目に作用しますが、実は身体全体に副作用が生じることもあります。例えば、β遮断薬の点眼では心拍数が低下したり、気管支が狭くなったりするため、心臓病や喘息などの持病がある方には使えない場合があります。もし点眼を続けるなかで「なんだか息苦しい」「心臓がどきどきする」などの異変を感じたら、自己判断で治療を中止せずにすぐ主治医に相談しましょう。
一方、目のかゆみや充血など目に現れる副作用は、薬によってはある程度仕方ない場合もあります。ただし、気になる場合は我慢せず医師に伝えてください。患者さんの希望に応じて治療方針を調整してくれることもあります。いずれにせよ、副作用かもと感じたら自己判断で放置しないことが大切です。
開放隅角緑内障の悪化が心配なときはどのような症状に注意すべきですか?
開放隅角緑内障はとてもゆっくり進行するため、初期から中期にかけてはほとんど症状がありません。しかし、ある程度緑内障が進行すると、視野の異常が自覚される場合があります。具体的には、視野の一部に見えない部分ができる、視野が狭くなるといった症状です。これらの症状を自覚する場合は、緑内障が進行している可能性があります。何度か繰り返しても同じような見え方であれば、速やかに眼科を受診するようにしましょう。
編集部まとめ

開放隅角緑内障はゆっくり進行する慢性疾患ですが、正しく理解して治療に取り組めばおそれすぎる必要はありません。閉塞隅角緑内障のように厳格な薬の禁忌があるわけではなく、基本的には通常の生活を送ることが可能な病気です。緑内障はすぐ失明してしまう病気ではありません。早期に発見され適切に治療を受ければ、多くの患者さんは生涯にわたり視野と視力を維持することが可能です。不安なことやわからないことがあれば抱え込まずに主治医に相談し、正しい知識に基づいて緑内障と向き合いましょう。
参考文献
『緑内障といわれた方へ―日常生活と心構え―』(日本眼科医会)
『「日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査(通称:多治見スタディ)」報告』(日本緑内障学会)
『緑内障診療ガイドライン(第5版)』(日本眼科学会)
『40歳を過ぎたら受けよう!!眼底検査目の健康を守るために』(日本眼科医会)

