子どもの将来を心配するあまり、つい教育に力が入ってしまうという方もいるのではないでしょうか。親の期待と子どもの気持ちとのバランスをどう取るかは、難しい問題ですよね。今回は、筆者の知人が興味深いエピソードを聞かせてくれました。
第一志望合格! 喜びの報告のはずが……
先日、久々にママ友のA子とランチをしました。
子どもの幼稚園時代からの付き合いで、今も定期的に会う親しい間柄です。
A子の息子は、受験勉強の努力が実って、全国的に有名な難関私立中学に合格したばかり。
私は会った瞬間、「おめでとう!」と伝えるつもりでしたが、待ち合わせ場所の店に現れた彼女の表情は暗く、出掛かった言葉を思わず飲み込んでしまいました。
以前のA子は、受験情報を完璧に把握し、息子のために全力で伴走する“頼もしい教育ママ”だったはず。
その姿が印象的だっただけに、あまりの変化に驚きました。
息子からの衝撃的な一言
しばらくの沈黙の後、彼女はぽつりと、「合格発表の夜、息子に言われたの……」と打ち明けてくれました。
「これで満足? ママが望むものは手に入ったでしょ。僕はもう、2度と勉強したくない」
それは、感情がこもっていない冷ややかな声だったといいます。
志望校に合格させるために、A子は息子の睡眠時間や趣味の時間を削らせ、成績が下がるたびに叱咤してきたそうです。
「この子の将来のために、なんとしても合格させなきゃ」という思い一心で。
結果として合格はしたものの、その課程で、親子の信頼関係は磨り減ってしまったのかもしれません。

