女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)第21週「カク、ノ、ヒト。」(第101~105回、23日から 演出:小島東洋氏)の予告が20日、放送された。映像にあった「呪われる?」という言葉どおり、次週はどうやらホラー要素が強い内容になるようで、ついにトキの夫、レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)が怪談執筆に向け、少しずつ動き出すと思われる。物語はあと5週(25話)。視聴者の期待も高まっている。
朝ドラ「ばけばけ」第20週「アンタ、ガタ、ドコサ。」(第96〜100回)これまでのストーリー展開(ネタバレあり)
明治25(1892)年2月、トキとレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)、司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)夫婦たちは、何不自由ない生活を送っていたが、物足りなさも感じていた。ヘブンもまた、熊本の寒さと「相棒」錦織友一(吉沢亮)の不在にさびしさを募らせる。毎晩、机に向かうが、筆は一向に進まない。トキが見つけた紙屑には、文字ではなく落書きが描かれていた。
そんなある日、女中のクマ(夏目透羽)が、パンを焼く網がなくなったと報告する。家族の誰かが犯人ではないかと軽口を叩く司之介に、トキたちが反論するなか、正木だけがその言葉を受け入れる。正木は全員に動機があるとし、まず、和食派でパンを敬遠する司之介や、家事をさせてもらえない不満を抱えるフミ、トキの心境に言及。さらに、一家の不和を恐れたヘブンによる隠匿や、クマを労働から解放したい丈の犯行説、あるいは本人の自作自演説までぶち上げ、最後は、パン嫌いの自分自身が真犯人かもしれないと締めくくった。ヘブンはこの推理に拍手を送ったが、同時に疑心暗鬼に陥る家族を憂いた。
ヘブンが勤務先の高等中学へ行くと、同僚のロバート・ミラー(ジョー・トレメイン)が著書「日本滞在記」から、「日本滞在記」の続編について尋ねられた。ヘブンは、熊本には創作意欲をかき立てるものがなく、ここは日本ではないみたいだと愚痴った。
ヘブンが帰宅すると、自宅でトキ、司之介、フミが犯人を巡っていさかいを起こしていた。ヘブンがなだめて仲直りさせるが、責任を感じたクマが女中を辞めると言い出す。自分のせいで家族がギスギスしているのがつらいと話す彼女は、新しく買った網を差し出し、自分が辞めれば済む話だと続けた。すると、今後は、丈の懐中時計がなくなった。兄の友一からもらった大事な時計で、丈は「こんなこと言いたくありませんが、また…誰かに…」と言葉を絞り出す。丈によると、クマにはアリバイがあるため、彼女が辞める必要はないという。家族も同じ考えだった。
その晩、丈は正木に「真実」を報告した。時計は盗られてなどおらず、クマを守るためのウソだった。正木も探偵じみた行為で事を荒立てた責任を感じていた。2人は、疑われた司之介、フミ、正木の疑いを晴らす策を考えた。
居間では、司之介とフミが言い合いをしており、そこにトキとヘブンも加わり、ちょっとした騒ぎに。そこで名案が浮かんだという正木が動く。正木は4人に財布がなくなったと伝え、その時間帯は、司之介とフミが先ほど会話をしている最中だったと述べた。丈もその時は厠におり、ヘブンとトキも会話のなかにいたため、犯行は不可能。家族が犯人捜しに頭を悩ませるなか、丈が、懐中時計が見つかったと報告する。さらに正木の財布もあったという。2人は、自分たちのそそっかしさを笑い話にした。結局、自分たちに犯人はいなかったとトキたちが安堵するなか、ヘブンは、家族の疑いを晴らすために丈と正木がわざとやったことだと気づく。ヘブンはトキたちにわからないよう、英語で「私、噓嫌い。でも2人、いいウソ」とほめた。次の瞬間、ヘブンは目を輝かせて書斎へと駆け込み、机に向かって原稿を書き始めた。「クマモト、ナニモナイ、ソレモ、ウソ…。ニホンジンノココロ、アリマス。ドコニモ、ココロアリマス」
翌朝、クマは新しい焼き網でパンを焼き、書斎にいるヘブンに、パンが焼けたと話しかけた。書いている途中に話しかけられることが嫌いなヘブンは「シャラップ!」と声を荒らげた。ヘブンが書き続けるペンの音が響くなか、松野家に久しぶりに静かな朝食の時間が訪れた。結局、あの焼き網は、井戸と壁の隙間に滑り落ちていた。
朝ドラ「ばけばけ」第21週「カク、ノ、ヒト。」の予告は、「呪われる?」という不穏な言葉から始まる構成で、少し離れたところに目だけが隠れた女性が立っているシーンがあった。女性は芋生悠演じる吉野イセか。彼女は熊本の田舎に住む、伝承に詳しい女性で、どうやら自身が「呪われている」という。また、「シアワセ…ノロイ」と口にしてヴードゥー人形を手にするヘブンや、トキが呪われたかのように白目をむいて倒れ込むカットも。物語は少しずつ、ヘブンが怪談を書き始める方向へと動き出しているようだ。SNSには「ヘブン先生が怪談に覚醒?」「おトキ倒れる!? サザエさんみたいな次回予告(笑)」「次週予告呪いと、トキ倒れる。何で穏やかな週がないの、ここの家はw」などの声。また倒れたトキに「予告の『呪われる?』でめっちゃうれしそうなおトキちゃんw 倒れたのはおめでたかしら?」という声もあった。
朝ドラ「ばけばけ」とは?
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

