「謝罪で済むなら警察いらない!」――神奈川県警の警察官らが交通違反をでっち上げていた前代未聞の不祥事で、ネット上が炎上状態となっている。県警は違反約2700件を取り消し、反則金約3400万円の還付を急ぐが、ドライバーの怒りは一向に収まらない。不当に失われたゴールド免許、跳ね上がった自動車保険料、無駄に足を運ばされた違反者講習……。「反則金を返せば済む問題ではない」と批判が殺到する理由と、未解決のまま残されている補償の行方に迫る。
前代未聞の「でっち上げ」 神奈川県警が揺るがした交通制度の根幹
神奈川県警は20日、第2交通機動隊の40代男性巡査部長らが速度違反の取り締まりなどでうその書類を作成したとして、関与した違反2716件を取り消し、納付済みの反則金約3457万円を還付すると公表した。交通反則切符(青切符)に事実と異なる取り締まり状況を記載したなどとして、巡査部長ら7人を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で書類送検した。警察庁と県警は巡査部長ら計19人を懲戒免職などの処分、退職者5人を処分相当とすると決めた。
神奈川県警は290人態勢のプロジェクトチームを20日に設置。違反取り消し対象者の居住地は1月時点で38都道府県に及び、順次個別に連絡する。警察庁は全国の警察本部に取り締まり状況を点検、指導するチームを新設し再発防止に取り組むことを発表した。
「反則金返還」で済むはずがない 不当に奪われた「ゴールド免許」と保険料
だが、SNSでは怒りの声が止まらない。
「違反で免許が金から青に変わると保険料も変わる。時間をムダにした」
「ゴールド免許割引のなくなった保険料の差額補填はする気があるのか」
「当然、県警本部長も書類送検ですよね…トカゲの尻尾切りやめろよ」
「間違いなく神奈川に限ったことではない」
「4月からの自転車でやられないか不安だわ!」
と神奈川県警に対する不満の声が次々に上がった。反則金の返金だけでは不十分で、ゴールド免許を失った人はどうするのか? トップの責任は? といった指摘のほか、神奈川県警以外の交通取り締まりにも不信感を抱くようになったという声や、4月から罰則が強化される自転車の取り締まりでも同様の不正が行われるのではないかという不安の声もあった。

