俳優の仲野太賀が主人公の豊臣秀長を演じるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合ほか)。3月1日に放送される第8回の見どころを解説する。
大河「豊臣兄弟!」第8回「墨俣一夜城」(3月1日放送予定)ポイント
織田信長(小栗旬)、美濃の安藤守就(田中哲司)の北方城に狙い定める
木下藤吉郎秀吉(池松壮亮)、斎藤龍興(濱田龍臣)の目を逸らす大作戦に打って出る
直(白石聖)、木下小一郎長秀(仲野太賀)と夫婦になる許しを父の喜左衛門(大倉孝二)に乞う
「豊臣兄弟!」とは?
天下人となるのちの豊臣秀吉(藤吉郎)を補佐役として支えた弟、秀長(小一郎)の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
大河「豊臣兄弟!」第7回(2月22日放送)ストーリー展開(ネタバレあり)
永禄8(1565)年、藤吉郎が織田家臣、浅野長勝(宮川一朗太)の娘である寧々(浜辺美波)と祝言。その日、直が突然、故郷の尾張・中村に帰ると言い出した。当日、藤吉郎と寧々のいつもの痴話げんかを収めるためのウソかと思ったが、直は本気で、小一郎を困惑させた。良い縁談があり、父から戻ってこいと言われているのだという。突然の翻意に小一郎は困惑するが、直の考えは変わらなかった。直がいなくなることを、寧々もさびしがった。
犬山城を攻め落とし尾張統一を達成した信長は、美濃攻めの第一歩として稲葉山城を攻略すべく墨俣に砦を築こうとするが、敵の妨害により失敗を繰り返していた。攻略を任された小一郎と藤吉郎は、墨俣が敵から丸見えの平地であることや、完成直前に龍興の兵が攻め込み邪魔をしている現状をつかむ。藤吉郎は短期間での完成に勝機を見出し、小一郎は母のなか(坂井真紀)の料理の手際から、材木をあらかじめ加工しておく作戦を思いついた。上流で切り出した材木を運べる大きさまで組み立て、現地で一気に組み上げる計画だ。協力が不可欠な川並衆との仲介を、藤吉郎は信長の家臣で元川並衆の前野長康(渋谷謙人)に依頼した。
長康に案内され対面した棟梁の蜂須賀正勝(高橋努)は「わしらを裏切っておいて、よくもその面を見せられたものよ!」と言い放ち、いきなり刀を抜く。かつて強い絆で結ばれていた2人は、諸将の下で負けが続き「疫病神」と呼ばれた過去があった。長康は、正勝が独立独歩を決める一方、自身は川並衆を守るため織田の軍門に下った経緯を打ち明ける。藤吉郎は、3年後に城を授けると約束し正勝の説得を試みるが、応じてもらえない。一方、小一郎は故郷へ帰ると言いだした直のことが気がかりで、正勝を前にしてもずっと上の空。藤吉郎の計らいで、単身、一時帰宅した。
小一郎が戻ると、直は熱を出して伏せっていた。医者からは打つ手がないと告げられ、寧々は回復を信じて待つしかないと話す。小一郎は、戦に出た夫の無事を祈り待つ女性たちの辛さを初めて知る。直の快復を祈願するしかない彼は、翌朝、目を覚ました彼女を抱きしめ、待つ側の心境を知ったと謝罪。今後も自分は死なず、必ず生きて帰ると約束した。「どこにも行かんといてくれ。おぬしが、わしの帰る場所なんじゃ」。直は、このままでは小一郎に嫌われてしまうと恐れ、一緒にいるのが怖くて逃げようとしていたと説明したが、本心では、ずっと小一郎の傍にいたいと願っていた。
藤吉郎は築城作戦を記した書状を正勝に渡し、屋敷前に座り込んだ。日が傾くころに現れた正勝は、3日で砦を築くのは無謀だが自分たちならできると豪語。藤吉郎は「おぬしは疫病神などではない、勝ちをもたらす軍神じゃ」とたたえた。そこへ小一郎が駆け戻り、長康らのいる屋敷が斎藤の兵に包囲されたと知らせる。藤吉郎たちは川並衆とともに救援へ向かい、敵を撃退した。驚く長康を見据え、正勝が「あの墨の砦造りは…わし1人では手に余る。また一緒にやるか?」と呼びかけると、長康は快諾。川並衆総出での協力が決まった。
大河「豊臣兄弟!」第7回見どころ
小一郎らは墨俣へ出陣する。だが信長は、美濃三人衆の一人である守就が守る北方城を狙っていた。藤吉郎は、美濃を治める龍興の目を北方城から逸らすための捨て石だと承知のうえで、墨俣に砦を築く大作戦に着手した。
直は、小一郎と夫婦になる許しを得るため中村へ戻る。意外にも喜左衛門から手厚く迎えられた。

