
大阪府大阪市に拠点を置く労働基準調査組合は、生きづらさを抱える子どもや若者のための無料AI相談員チャットボット「フク」をリリースした。
子どもの自殺が過去最多、既存窓口の課題
2026年1月29日(木)の厚生労働省の発表によると、2025年の小中高生の自殺者数は532人と、統計開始以来、過去最多を記録。全体の自殺者数が減少傾向にある中で、19歳以下の層だけが増加し続けているという深刻な事態にある。
現在、行政や非営利団体によって電話やLINEの相談窓口が提供されているものの、夜間に対応していなかったり、返信まで長時間待たされたりといった課題があるそう。
追い詰められた子どもたちにとって、その待機時間はあまりに長く、孤独を深める要因になると考えられる。
AI相談員「フク」の特徴

LINEでのAI相談員チャットボット「フク」との会話の一例
「フク」は、図書室のすみっこに住んでいる小さなフクロウ(コノハズク)の相談員。LINEアカウントを友だち追加することで、すぐに会話を始めることができる。
「フク」は、24時間365日、即座に対応。既存の窓口では対応が難しかった深夜や早朝でも、すぐに返信することで、「つながらない」という絶望を与えない。
また、説教や安易な励ましをせず、相談者の気持ちを否定せずに受け止める専門的な対話手法「来談者中心療法(Client-centered approach)」を学習している。
さらに、「マルハラスメント」への配慮として、若年層が威圧感や冷たさを感じる「。」(句点)を一切使わず、柔らかい口調で対話するのも特徴だ。
そして、LINEで友だち追加するだけで、誰にも知られずに相談できる匿名性と安全性も。深刻なリスクを検知した場合は、適切な専門機関への案内も行う。
