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「子宮筋腫」はどのような治療法を行う?入院期間についても解説!【医師監修】

「子宮筋腫」はどのような治療法を行う?入院期間についても解説!【医師監修】

「子宮筋腫って良性って聞いたことがあるんだけど、手術が必要?」や「もし必要になったときにかかる費用はどのくらい?」などはよく耳にする質問です。

病気に関する悩みでも、手術や入院にかかる費用は上位にランクインするほどの大きな問題となっています。

本記事では、子宮筋腫の治療方法について解説します。子宮筋腫に関する知見を広めたい方は、ぜひ一読いただけますと幸いです。

※この記事はメディカルドックにて『「子宮筋腫の手術費用」はどのくらい?入院期間についても解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

永井 恒志

監修医師:
永井 恒志(医師)

医師、医学博士(東京大学)、東海大学大学院客員准教授。
平成15年金沢医科大学医学部卒。東京大学医学部附属病院内科研修医を経て東京大学大学院医学系研究科教官時代に大型放射光施設SPring8を利用した多施設共同研究(国立循環器病研究センター、東海大学ほか8研究機関)をリードし、多数の国際医学雑誌に論文を発表した。
特に免疫細胞であるM1マクロファージの画期的な機能の一端を解明した。現在は腫瘍免疫学の理論に基づきがんの根絶を目指してがん免疫療法の開発と臨床応用を手掛けている。

子宮筋腫の治療方法

ここからは子宮筋腫の治療方法について解説します。もし、子宮筋腫が発生しても症状がない状態で腫瘍も拳より小さいのであれば、定期検診を受けるだけで大丈夫です。
しかし、腫瘍が大きかったり増大傾向にあったりする場合には以下の治療が考慮されます。

薬物療法

薬物療法は、偽閉経療法と対症療法の2種類があります。偽閉経療法は、女性ホルモンであるエストロゲンの産生を抑える治療方法です。腫瘍を小さくしたり、閉経が近い場合や手術による重篤な合併症を避けたりしたい場合に行われます。投与方法は月に一度の経口薬か注射、あるいは1日2回の点眼薬になります。
治療中は無月経となるため症状は改善しますが、更年期症状が現れるデメリットがあることに留意しましょう。骨量が減少する副作用も報告されているため、6ヶ月以上の使用はできません。偽閉経療法を止めると子宮筋腫が進行したり、症状も再発したりします。対症療法は、子宮筋腫による症状を緩和する治療方法です。

鉄剤

非ステロイド性抗炎症剤

LEP製剤(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)

子宮内黄体ホルモン放出システム

症状によって、上記の治療方法が適用されます。鉄剤は、過多・過長な月経による貧血が認められる場合に処方されます。非ステロイド性抗炎症剤は月経痛や月経困難に対する疼痛コントロールを目的とし、LEP製剤は月経困難を軽減するために処方されるものです。
子宮内黄体ホルモン放出システムは子宮内膜の発育を抑制して過多月経や月経困難を軽減するために使用されます。

子宮全摘術

子宮全摘術は妊娠の希望や予定がなく、子宮を温存する必要性がない場合に適用される治療方法です。腫瘍の大きさや可動性の有無を考慮した腹腔鏡下子宮全摘術で施行されることがほとんどです。

子宮筋腫核出術

妊娠の希望や予定がある方には、子宮筋腫核出術が治療方法の対象となります。子宮筋腫の部分だけを取り除くため、妊娠に必要な子宮体部を残すことができます。
腫瘍の発生部位・大きさ・数を考慮したうえで、開腹手術か腹腔鏡手術かを選択できますが、子宮筋腫が再発する可能性もあるため注意が必要です。

子宮鏡下子宮筋腫摘出術

子宮鏡下子宮筋腫摘出術は、子宮内の粘膜下筋腫が対象となる治療方法です。手術の対象になるかどうかは、子宮筋腫の大きさや子宮腔内へ突出しているかによって決まります。

子宮鏡下子宮内膜焼灼術

子宮鏡下子宮内膜焼灼術は、妊娠の希望や予定がない場合に適用される治療方法の一つです。マイクロ派によって子宮内膜を壊死させて過多月経の症状を緩和させることが期待できます。しかし、子宮筋腫を小さくする効果は期待できません。また、子宮内腔や子宮壁の状態によっては、治療方法に適用されないこともあります。

子宮動脈塞栓術

子宮動脈塞栓術は子宮筋腫を小さくすることに有効な治療方法です。しかし、妊娠機能が低下してしまう恐れがあります。
また、治療後の疼痛・感染・発熱・倦怠感・卵巣機能低下などの合併症も報告されているため、一般的には適用されることの少ない治療方法になります。

子宮筋腫手術の入院期間

子宮筋腫手術の入院期間は、治療方法や患者さんの回復状況によって異なります。腹腔鏡手術や子宮鏡下手術の場合は、3〜5日程度と入院期間が短くなることがほとんどです。
子宮全摘術や子宮筋腫核出術の場合には、7〜10日程度の入院期間を目安としましょう。回復の状況によっては、早期退院が可能なこともあります。完全に回復するまで数週間を要します。

配信元: Medical DOC

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