実家の目の前は消防署。朝夕の点検、大音量のサイレン……。私にとっては、テレビの音さえ聞こえない「ただの騒音」。しかし数年後、見慣れたはずのその景色が劇的な変化を遂げることになって? 友人が体験談を語ってくれました。
消防署の真向かいにある実家のリアル
私の実家は、道路を挟んで目の前が消防署という立地です。
子どものころから、朝夕の点検や訓練の掛け声、出動のサイレンは「日常のBGM」。
火災予防週間になると、実家の地域では早朝から大音量のサイレンが鳴り響き、テレビの音が聞こえません。
それでも、「あ、またやってるな」程度にしか感じていませんでした。
消防署が近くにあるということで安心感はあるものの、私にとってはあまりに当たり前すぎて、何の感動もない景色だったのです。
帰省した3歳息子がフェンスに張り付いたワケ
私が結婚を機に実家を離れ、数年後。
3歳になった息子を連れて帰省したときのことです。
「散歩に行こうか」と実家を出た瞬間、息子が「あっ!」と叫んで立ち止まりました。
目の前では、ちょうどはしご車の訓練の真っ最中。ビルの高さを想定してグングン空へ伸びるはしご、きびきび動く消防士さん、点検で「ウーウー!」と唸る赤い車。
私はいつものように素通りしようとしましたが、息子はフェンスに張り付いて動こうとしません。
「ばあばの家、すごいよ! 本物だよ!」と目はキラキラ。興奮して鼻息も荒くなっています。

