壁には穴が!窓もカビだらけ
義母の実家である家は築70年、家族の歴史が詰まった場所でした。目に余る壁の穴ぼこ、世界地図が貼られていたであろう日焼け跡、カビだらけで開かなくなった窓……。昔、子ども部屋として夫が使っていた場所は、私たちの部屋となるまでの10年間、物置部屋として放置されていました。
そこへ、結婚してすぐ、新生活への期待とともにやってきた私たち。以前、夫と同棲を始める際に買い揃えた家具を運び込むも、古くさい部屋とまったくテイストが合いません。目の前に現れた「時の止まったような」かつての子ども部屋の惨状に、私は頭を抱えました。
しかし、部屋の角に佇む柱を見たとき、私に衝撃が走りました。よくドラマで見る、柱に身長を記すあの「線」があったのです!
そんな柱の記録を見て、一気に視点が変わった私。
兄弟げんかで開いた穴をつぎはぎで隠した、微妙に色の違う壁紙などにも、家族の歴史を感じてウルっとくるように。そして、この家族の歴史に自分も加わったのだと思うと、古ぼけて見えていた部屋のすべてがキラキラと輝いて見え始めたのです。
夫が大好きな私は、夫の成長記録や過去の制服などを見ることが楽しくて……。これなら夫がいない時間の寂しさもまぎれます。物を大事にとっておく夫の性格のおかげで、いろんな時代の夫が私を囲んでくれているようで、義実家での生活はとても安心できるものになりました。
◇ ◇ ◇ ◇
いまこの文章を書いている机は、夫がかつて勉強机として使っていたもの。私と出会うずっと前、テスト前夜に一夜漬けの夫を支えた机。このロマンティックな机には、どんなオシャレな代物も敵いません。義実家に引っ越してきた当初は、時が経ちボロボロになった部屋に頭を抱えましたが、今ではこの家に住むことができて本当に幸せだと感じています。
著者:つちやです
イラスト:塩り
今回は「義実家に驚いた話」を紹介しました。結婚後、はじめて見た義実家がゴミ屋敷だったり、ボロボロだったりしたら驚いてしまいますよね。ただ、今回エピソードを寄せてくれた2人は、それぞれ違うやり方で義実家の方とお付き合いをしているようです。斎藤さんのように自分の価値観を伝えることも、つちやですさんのように相手の価値観を受け入れることもできます。価値観の違う人とお付き合いをするには、さまざまな方法があると感じました。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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