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コーヒー1日2〜3杯で「認知症リスク低下」の傾向が? 13万人の調査結果を医師が解説

コーヒー1日2〜3杯で「認知症リスク低下」の傾向が? 13万人の調査結果を医師が解説

ハーバード大学の研究員らは、コーヒーや紅茶の摂取量と認知症リスク・認知機能との関連を、米国の大規模前向きコホートを用いて長期追跡し、検討しました。その結果、カフェイン入りコーヒーと紅茶は、摂取量が多いほど認知症リスクが低い傾向がみられ、とくにコーヒーは1日2〜3杯、紅茶は1〜2杯程度の中程度の摂取で関連が最も顕著でした。この研究内容について、田頭医師にお話を伺いました。

※2026年2月取材。

田頭 秀悟

監修医師:
田頭 秀悟(たがしゅうオンラインクリニック)

鳥取大学医学部卒業。「たがしゅうオンラインクリニック」院長 。脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門としている。また、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。日本神経学会神経内科専門医、日本東洋医学会専門医。

最大43年の追跡調査で判明! コーヒー・紅茶の「最適な摂取量」とは?

編集部

ハーバード大学の研究員らが発表した内容を教えてください。

田頭先生

今回紹介する研究報告は、ハーバード大学の研究員らによるもので、コーヒーや紅茶の摂取が認知症リスクと認知機能にどう関連するかを、米国の大規模前向きコホートで検討したものです。
がん、パーキンソン病、認知症のない参加者として、女性の看護師健康調査(NHS:1980~2023年)8万6606人、男性の医療専門家追跡調査(HPFS:1986~2023年)4万5215人の計13万1821人を最大43年間追跡しました。食事は2〜4年ごとに食品摂取頻度調査票で把握し、カフェイン入りコーヒー、カフェイン抜きコーヒー、紅茶の摂取量を評価しました。
追跡中に認知症は1万1033件発症し、交絡因子を調整した統合解析では、カフェイン入りコーヒーの摂取量が多いほど認知症リスクが低いことが示されました(最高四分位と最低四分位でハザード比0.82)。また、主観的認知機能低下の有病率も低下しました。NHSでは客観的検査でも、摂取量が多い群でTICSなどのスコアがわずかに高い傾向がみられました。紅茶でも同様の関連がみられた一方、カフェイン抜きコーヒーでは関連は確認されませんでした。用量反応では非線形の逆相関が示され、効果差が最も大きいのはカフェイン入りコーヒーが1日約2〜3杯、紅茶が1日約1〜2杯の中程度の摂取でした。

コーヒー以外にもある? 国内外の研究が示す「認知症予防」に良い食品

編集部

コーヒーや紅茶以外に、認知症予防に効果的な食品について教えてください。

田頭先生

認知症予防に効果的な食品については多くの報告がありますが、特定の栄養素や食品だけで確実な結論が出ているわけではありません。その中で、久山町研究では大豆・大豆食品、野菜、藻類、牛乳・乳製品の摂取が認知症リスクの軽減と関連すると示されています。また、ロッテルダム研究ではビタミンEを多く含む食品がリスク低下と関連した一方で、ビタミンCやベータカロチン、フラボノイドは明確な関連がみられませんでした。さらに、カフェインやコーヒー、紅茶は、摂取している人のほうが認知障害の進行が緩やかな傾向が報告されています。
日々の食事で大豆製品や野菜、海藻、乳製品を無理なく取り入れ、甘いものやファストフードに偏らない食べ方を意識しましょう。
配信元: Medical DOC

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