犬と飼い主の信頼関係とは「安心できる関係」が目に見える形になっていること

まず信頼関係とは、犬が「この人といると安心できる」「この人といるといいことがある」と感じている状態です。
しかし、合図を出すたびにトーンが違ったり、褒められるタイミングがバラバラだったりすると、犬はそれだけで混乱してしまいます。
これは「信頼がない」わけではなく、「何をすればよいのかがわからない」という学習上の問題であり、犬にわかりやすく伝えることが私たち人間の仕事なのです。
信頼は感情的なものだけでなく、犬が「この人の言葉を聞くと良い結果がある」と経験的に理解することで育まれるため、それが行動で示されたときに人は「信頼関係ができている」と認識します。
つまり、信頼関係ができていると人間が認識するような行動を犬にとってもらうことができるかどうかが、重要なポイントと言えるでしょう。
犬の行動は「結果」で変わることを知ってポジティブな体験を増やそう

近年のドッグトレーニングでは、行動分析学を正しく学べているかどうかが、大きな鍵になっているといっても過言ではありません。
なぜなら、「行動の直後に起こる結果が、その行動を増やすか減らすかを決める」という学習の仕組みは、行動分析学の学問だからです。
たとえば、「おすわり」と言われて座ったあとにおやつをもらえたら、「座る=良いことが起こる」と学びます。逆に、座っても何も起こらなければ、「座る意味はない」と学び、行動は減っていきます。
つまり、犬が言うことを聞かないのは信頼関係が薄いのではなく、行動の「結果」が整理されていない場合が多いのです。
飼い主が望む行動をしたときに、どんな「ごほうび」があるのかを犬にわかりやすく伝えることが大切です。

