脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「俺、家帰るのしんどい」既婚者同士の傷のなめ合いが、いつしか“禁断の恋”に変わるまで|友人同士の不倫を止めたい

「俺、家帰るのしんどい」既婚者同士の傷のなめ合いが、いつしか“禁断の恋”に変わるまで|友人同士の不倫を止めたい

“必要とされる感覚”の甘さ

公園 夫婦 話す

「それからさ、公園行くのたのしみになっちゃって」

里奈は小さく笑う。

「今日いるかな?って…胸がドキドキした」

気づけば服装を気にするようになり、会話を思い出しては、寝る前に笑ってしまう。既読がつくだけで、心がはずむ。

私は、寒気すら感じ始めていた。里奈が拓也に向ける感情…それはもう、ただの友だちに向けるものではないと思った。

「ただ、本当に何もしてないよ?」

良心がいたむのか、里奈は何度もその言葉を使う。

「でもさ……私、拓也のこと、好きになっちゃったんだと思う……」

胸がざわついた。共感は距離を縮め、傷の見せ合いは心を近づける。そして、気づいた時には、お互いが“特別”になっている。

公園でならんで座る2人。子どもたちを見守りながら、目が合い、笑う。

その時間が、日常の中で一番のたのしみになる。それはもはや、友情の形をしてはいなかった。

「奈緒……どうしたらいいと思う?」

里奈の問いに、私はすぐには答えられなかった。

分かっている。このまま進めば、どこに行き着くのか。でも、止める言葉が見つからない。

なぜなら──だれかに必要とされる感覚は、あまりにも甘いから。

仲の良い友人は、いつしか“特別な異性”に変わっていた。ただ、一線は越えていない。

でも、心はもう、お互いにかなりふみ込んでいるように思えた。2人の親友として、その事実が一番、こわかった。

あとがき:共感は時に"境界線"を越える

だれかに否定され続ける日々の中で、「あなたはわるくない」と言ってくれる存在は、光のように見えることがあります。

それが、既婚者同士であっても、心は理屈どおりには動きません。「一線を越えていないから大丈夫」。そう言い聞かせながら、実は一番、越えてはいけない“心の距離”が縮まっていく。甘さと危うさは、紙一重なのかもしれませんね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。

記事作成: tenkyu_writing

(配信元: ママリ

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