麻疹の予防接種における副反応と対処法

麻疹の予防接種にはどのような副反応がありますか?
麻疹の予防接種後には、身体が免疫をつくる過程で副反応がみられることがあります。発熱は接種した方の2割程度、発しんは1割程度にみられます。接種後5~14日頃に現れることが多く、通常は数日で自然におさまります。
そのほか、かゆみや、注射をした部位の赤み、腫れ、しこり、リンパ節の腫れなどが起こることもありますが、多くは一時的なもので、治療を必要とせずに改善します。
一方で、頻度は低いものの、重い副反応が報告されることもあります。アナフィラキシー様症状、急性血小板減少性紫斑病、脳炎・脳症、けいれん、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)などが挙げられます。いずれも0.1%未満で、報告例のなかにはワクチンとの因果関係が明確でないものも含まれています。
予防接種後にどのような症状が現れたら受診を検討すべきですか?
予防接種後に、発熱や発しんが数日以上続く場合や、症状が強く日常生活に支障が出ている場合には、自己判断で様子を見続けず、早めに医師や医療機関への相談・受診を検討してください。
また、元気がない、ぐったりしている、呼吸が苦しそう、意識の状態がおかしいなど、普段と明らかに様子が異なると感じた場合も、速やかに受診しましょう。
予防接種後は入浴してもよいですか?
発熱や軽い麻疹様の発しん、咳や鼻水、食欲低下などの症状が現れている時期は、無理に入浴せず、激しい運動や外出を控えて安静に過ごすことが大切です。症状の多くは1~3日程度で自然におさまるため、体調が回復するのを待ちましょう。入浴する場合でも、短時間で済ませ、身体を冷やさないよう注意してください。
参照:
『予防接種と副反応 麻しん風しん混合』(かつらぎ町)
『MRワクチン』(厚生労働省)
『麻しんの予防接種の実施について』(厚生労働省)
編集部まとめ

麻疹は、免疫を持たない方が感染すると高い確率で発症し、肺炎や脳炎などの重い合併症を引き起こすことがある感染症です。一方で、ワクチンによって高い予防効果が期待できる疾患でもあり、日本では2回接種制度が導入されています。
子どもは、定期接種の時期に合わせて接種を受けることが重要です。また、大人の場合でも、接種歴が不明な方や、1回のみの接種で終わっている可能性がある世代、医療・教育・福祉など集団生活に関わる方、海外渡航を予定している方などは、抗体検査や追加接種を検討する意義があります。
接種歴に不安がある方はかかりつけ医や自治体へ相談しましょう。
参考文献
『麻しんQ&A(麻疹ワクチンについて)』(国立健康危機管理研究機構)
『予防接種記録について』(厚生労働省)
『麻しん』(厚生労働省)
『麻疹の抗体保有状況―2024年度感染症流行予測調査(暫定結果)』(国立健康危機管理研究機構)
『予防接種と副反応 麻しん風しん混合』(かつらぎ町)
『MRワクチン』(厚生労働省)
『麻しんの予防接種の実施について』(厚生労働省)

