8日に放送されたNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合など)の第9回は、天才軍師、竹中半兵衛を主軸に据えたストーリーが展開され、一筋縄ではいかない天才を生き生きと演じる菅田将暉の姿に、多くの視聴者が釘付けとなった。この日、Xでは「竹中半兵衛」がトレンド入り。また、菅田が源義経役を好演した大河「鎌倉殿の13人」(2022年)を思い出す視聴者も目立った。
「豊臣兄弟!」とは?
天下人となる豊臣秀吉(池松壮亮)を補佐役として支えた弟、秀長(仲野太賀)の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
半兵衛(菅田将暉)「衝動を抑えられない己が恐ろしい」
永禄9(1566)年夏、木下小一郎長秀(仲野)と藤吉郎秀吉(池松)は、主君の織田信長(小栗旬)から、美濃を治める斎藤龍興(濱田龍臣)の家臣で天才的な軍師と呼び声の高い軍師、半兵衛の調略を命じられた。美濃領内に潜入した兄弟は、半兵衛が籠る庵を訪ね、病弱で、戦術を考えることしかできなかった半端者の侍だと卑下する半兵衛に織田方への寝返りを持ちかけた。半兵衛は返事を保留すると、斉藤家重臣の安藤守就(田中哲司)が訪ねてくるから早く逃げたほうがいいと助言。入れ替わりにやってきた守就には、小一郎たちのことを伝えなかった。その後、斉藤家の本拠である稲葉山城で評定が行われ、半兵衛を調略しようとする織田方の動きを察知した龍興は、半兵衛を殺害を守就に命じた。
小一郎たちは、龍興の抹殺指令を予期した半兵衛が身を隠す菩提山城に出向き、2度目の説得を試みる。すると半兵衛は、「私は戦が好きなのじゃ」と吐露。「戦場に出ることもないくせに策を練り、そのとおりにことが運び、戦に勝つ。それが何事にも代えがたい私の喜びなのです。戦に勝つためならいかなる策も講じる。何かが間違っているような気がして、でも自分の衝動を抑えることはできない…私は、己が恐ろしい。だからこの山奥にいるくらいが私には相応しいのです」と心の奥にある葛藤を打ち明けた。そして懐から古代中国の書物「三国志」を取り出す。祖父からもらったこの書物に登場する知略に長けた軍師(諸葛亮)に魅了され、こうした生き方を選んだと述べると、その軍師が三度の礼を尽くされて初めて誘いを受け入れたとの逸話(三顧の礼)を引用。再考したうえでなお味方になってほしいと思うならまた来てくれと、またもや回答を先送りした。
その後、守就ら美濃三人衆と呼ばれる龍興の重臣がそろって信長に仕えたいと申し出て、織田軍は龍興の居城である稲葉山城を包囲。城下に火を放たれ取り乱す龍興の前に半兵衛が現れ、大名の朝倉や六角に援軍を乞う書状を出したから籠城を続けるべきだと進言した。半兵衛は煙幕を焚いて目をくらまし、城内に攻め込んできた織田軍を煙の奥の見えないところから槍で突かせて撃退。そんななか、龍興が家臣たちに気づかれないように城から逃げ出そうとすると、ふいに小一郎たちが藪の中から姿を現した。
それは菩提山城で藤吉郎が発見した抜け道と同じもので、稲葉山城攻略の策を練るために菩提山城を似た形に改装したのではないかという守就の話を聞いた小一郎が、稲葉山城にもあるはずと推測して見つけ出した道。兄弟は改まって半兵衛の前にひざまずき、味方になってほしいと懇願した。半兵衛は、真に強いと思える相手とは味方になるより戦ってみたかったと残念がりつつ、姿勢を正して小一郎たちに向き直り、「これよりは、織田家のために尽くしまする」と恭しく頭を下げた。藤吉郎が「よう言うてくれた!」と大喜びで抱きつこうとするが、半兵衛は嫌がって必死に逃げ回った。
今作で、半兵衛を生き生きと演じる菅田。その演技は好評で、Xには
「菅田将暉の竹中半兵衛ぞくぞくする良さ」
「菅田半兵衛~掴みどころねぇ~めっちゃよかった、陽キャに絡まれてかわいい」
「頭切れる人特有の無邪気なサイコみ好きすぎ」
「菅田くんうまいなぁ、直政も義経も暴走特急だったけど半兵衛は頭脳の暴走特急でした」
「菅田将暉さんさすが 魅力的でこの先がさらに楽しみに」
などのコメントが殺到している。
また、菅田が「鎌倉殿の13人」で演じた義経も生まれながらの戦上手で、宿敵の平家を討伐した壇ノ浦の合戦のあと、勝利を喜びつつも、義弟の北条義時(小栗)に、「この先、私は誰と戦えばよいのか。私は戦場でしか役に立たぬ」とつぶやいたシーンは、当時の視聴者に強い印象を残した。この日の半兵衛を、義経に重ねる大河ファンは多く、
「戦好き菅田将暉再びー!」
「どう見ても鎌倉殿から転生してきた源義経」
「半兵衛さんは、戦をゲームのように楽しんでる」
「義経の時とはベクトルが違う“バーサーカー(かつ「オタク」)”だわ」
「戦乱の中でしか生きられない、当時間違いなくなくてはならない人なのに戦に勝ち続ける目的の『戦のない世』に居場所がなさそう感すごい」
といったコメントも相次いだ。
また、
「半兵衛が三国志を持って……る?」
「諸葛亮孔明をリスペクトしてるのか」
など、三国志とのリンクを面白がる人も見受けられた。

