ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次リーグC組で、日本代表「侍ジャパン」が3連勝を飾り、早々に準々決勝進出を決めた。日本中が歓喜に沸く一方で、週末から週明けにかけてのテレビ報道には異例の光景が広がっている。米配信大手Netflix(ネットフリックス)による国内独占配信の影響で、地上波各局のニュース番組が試合映像を自由に使えないため、写真やイラスト、さらには「配信を見ながら実況する出演者の姿」を映すといった苦肉の策が目立っている。
今大会の試合映像は、日本国内ではネットフリックスが独占配信権を保持しており、NHKおよび民放各局によるテレビの生中継は一切行われていない。 これに対し、1月には主催者側である読売新聞社が「NHK及び民間放送各局は、報道目的での試合映像は放映できますので、テレビニュースでは従来どおり試合のハイライトをご覧いただけます」との声明を発表している。週末は、その運用についての実態が浮き彫りになった。
安住アナ「2点リード…うわさで聞いています」
TBSの安住紳一郎アナウンサーは、MCを務める7日放送の「情報7days ニュースキャスター」(土曜後10・0~)でその一端を明らかにした。 放送時間がちょうど日韓戦の最中だったこともあり、「9回の表、韓国の攻撃で日本が2点リードしている現状をうわさで聞いていますが」と伝え、スタジオを沸かせた。さらに映像使用ルールについても「試合が終わって30分後ぐらいになると映像がいただけるんですよ。その映像を編集し直して1番組3分以内だったら使える」と説明していた。
さらに、8日のオーストラリア戦を報じたフジテレビ系「Mr.サンデー」(日後8・54~)では、MCを務めるフリーアナウンサーの宮根誠司と実況アナウンサー、解説陣らが特設観戦ルームで試合を見守る様子を放送。画面には正対する宮根らとスコア表、選手の資料写真などが並ぶシュールな映像が流れた。実況を務めた同局の中村光宏アナが「映像が使えないということで…」と言い訳をすれば、宮根も「これはラジオなのか、テレビなのか…」と自虐気味にぼやく一幕が見られた。
「過去の情報だけで試合の情報はほとんどない」
こうした“紙芝居”に対し、SNSには
「地上波はWBCの中継を法廷画風か昭和の紙芝居風で実況してほしい!」
「エグい放映料とNETFLIXの影響で、WBCの報道を電気紙芝居と揶揄したくなりそう…」
「どんな映像使用制限があるのか知らないけど、写真ばかりで紙芝居を見ているかのようだ」
「WBCの映像使えない地上波民放いよいよ紙芝居やラジオ持ち出してきて可哀想になってくる」
「WBC地上波放送無いことでラジオ聴いたりこんな紙芝居みたいな番組! それはそれで楽しいような、、」
「動画が使えないので、ファミコンゲーム画とかパブリックビューイング映したり静止画の紙芝居みたいになっててかわいそう」
と報道スタイルを揶揄したり、困惑する様子がズラリ。また、
「WBCは気になるけど、Netflixと契約するほどでもない。という私は、紙芝居ばっかりのWBC報道を見せられ、完全に興味を失う。。。」
「WBCのニュースを見ると日本のテレビは終わった。結果のみ放送で映像がない。過去の情報だけで試合の情報はほとんどない」
「WBC観たくてネトフリ、F1観たくてFODと溜息ばかりだが、結局ダイジェストで済んでいる」
とテレビ離れが進むことや、視聴機会の損失が失われることへの懸念も上がった。
一方で、
「正直YouTubeのダイジェストで満足しちゃってると思う わざわざ金払ってまで見てないよ」
「普段野球に興味無いかつテレビから垂れ流される映像を受動的に見ることしかできない層しか文句言ってない」
「民放ならまだしも、Netflixにはわざわざ映像を提供する義理はない」
と地上波テレビから配信へとプラットフォームが変化することについての反応も見られた。

