①北米最古の音楽祭 Ravinia Festival
Ravinia Festivalの入口ゲート。
まず紹介するのが、音楽フェスティバル、Ravinia Festival! 以前このコラムでジャズとシカゴの関係についてお伝えしましたが、さすが音楽に縁のある街ならではのイベントです。
Ravinia Festivalは毎年6月〜9月にかけての3カ月間、ほぼ毎日コンサートが行われている大型野外音楽祭で、クラシックからジャズ、オペラまであらゆるジャンルのステージを100以上展開し、約40万人が訪れる大人気イベント。会場は、シカゴ中心部から北に40kmほどのところに位置する閑静な住宅街ハイランドパークにある広大なRavinia Parkです。その広さは、なんと東京ドーム3個分! 可愛らしい森の中にある屋根の付いた野外ステージをメインステージに、その周囲を「LAWN(ローン)」と呼ばれる芝生席が囲います。なんといっても最高なのが、その雰囲気。芝生にピクニックシートやキャンプチェアを並べ、座ったり寝転んだり、持ち寄ったごはんや飲み物を片手に、心ゆくまで音楽を楽しむ時間は贅沢そのもの。
自然豊かな空間で、芝生にレジャーシートを敷いて、のんびりリラックス。優雅に世界トップクラスの音楽を楽しめるのに、チケットプライスはLawn General Addmission(座席指定なしの芝生席)で$35! リーズナブルさも魅力のひとつです。
さらに驚くべきは、その歴史の長さ。第1回開催は1904年で、120年もの歴史があるイベントなのです。ジャズの王様ルイ・アームストロングやボブ・ディラン、カーペンターズ、世界三大テノール歌手のルチアーノ・パヴァロッティなどの名だたるレジェンドアーティストに加え、あのレディー・ガガも過去の出演者に名を連ねます。ちなみに、ガガが出演した際のショーチケットは、Ravinia史上最速で完売したそう! また、Ravinia期間中、全米最高峰のオーケストラであるシカゴ交響楽団がレジデントオーケストラ(本拠地を置くオーケストラのこと)を務めるなど、まさにアーティストにも愛されているイベントなのです。
そんなRavinia、実は日本と大きな繋がりがあることを発見! なんとこの音楽祭の初代音楽監督は、世界的有名指揮者の小澤征爾さんだったのです。1964年から初代音楽監督兼専属指揮者を5年間務め、その後も定期的に招かれていたようです。改めて小澤征爾さんの偉大さを実感すると共に、シカゴの一大イベントに長い間功績を残されてきた日本人がいたということを誇りに感じました。
世界の有名アーティストが演奏するメインステージ。
私が訪れた日は、数々のディズニー音楽を生み出している名作曲家アラン・メンケンさんの楽曲を、シカゴ交響楽団とブロードウェイ俳優さんたちが生演奏・生歌唱するという豪華なコラボレーションステージでした。会場には小さな子どもから大人まで大勢が集まり、世界最高峰の音色と歌声を堪能しつつ、テンポのよい曲では自然と手拍子が湧き起こり、アメリカらしく一体感ある会場の雰囲気も思い出すだけで、素晴らしい!! の一言でした。
ちなみに、会場に駐車場は多数ありますが、コンサート日は道路の混雑が予想されるため、シカゴ中心部と郊外を結ぶ鉄道Metraを利用することをオススメします。会場は駅直結で、Raviniaチケットを駅員さんに提示すると乗車賃は無料になります。
②シカゴの夏の風物詩 Grant Park Music Festival
Ravininaはシカゴ郊外で開催されるイベントですが、もっとシカゴ都心部で楽しみたい! という方には、ダウンタウンのランドマーク、ミレニアムパークの野外コンサートがオススメ!
夕暮れ時の気持ちのよい風を受けながら、芝生にレジャーシートを敷いて、飲食を楽しみつつ、無料で世界トップクラスのステージを満喫。都心で贅沢なひとときを過ごせるとあって、連日大勢の人で賑わいを見せています。
毎年6月〜8月にかけて毎日のように行われる野外コンサート、Grant Park Music Festivalは、今年で90回目を迎えるシカゴの夏を彩る風物詩。会場はミレニアムパーク内にある、1万人以上を収容できるコンサートホール、ジェイプリツカーパビリオンです。こちらのコンサートもRavinia同様、出演者が豪華! シカゴ交響楽団によるクラシックコンサートやブロードウェイ歌手のコンサート、さらにはオペラ、ジャズコンサートなど、本格的なステージが多いのも特徴です。それにもかかわらず、入場料はなんと無料! 1日中観光で歩き回って疲れた夕暮れ以降は、気になるお店でごはんをテイクアウトしてミレニアムパークで優雅に音楽を楽しむのもツウな過ごし方ではないでしょうか。

