
The FAN(ザファン)は、東日本大震災後の宮城県石巻市で誕生し、水産業の変革を牽引する若手漁師集団の実話を元にした電子漫画『フィッシャーマン・ジャパン ―カッコよくて、稼げて、革新的な“新3K”の漁業を石巻から全国へ―』の作品完成、および3月下旬より主要電子書籍プラットフォームにて順次配信を開始することを発表した。また、配信開始に先駆け、3月9日(月)より特設サイトを公開した。
作品制作の背景

2011年3月11日の東日本大震災から15年。被災地の水産業は壊滅的な打撃を受け、多くの担い手が海を去った。しかしその絶望の淵から、これまでの漁業の常識を覆し、「カッコよくて、稼げて、革新的」な“新3K”産業へとアップデートを目指した男たちがいた。それがフィッシャーマン・ジャパンだ。
現在、水産業は深刻な担い手不足や海洋環境の変化という大きな岐路に立たされているという。The FANは、彼らの15年間の軌跡をエンターテインメント(漫画)として描くことで、次世代へ海への希望を繋ぎ、日本の伝統産業の変革を後押しすることを目指している。
物語の見どころは、正反対な二人の男

物語の軸となるのは、生い立ちも性格も、震災当日の境遇さえも正反対な二人の男。神奈川県横浜市出身、1977年3月11日生まれの長谷川琢也氏(ハセタク)は、同級生200人のニュータウン育ち。地方との繋がりがなく、夏休み明けに帰省土産を持つ友人を羨んでいた少年時代を経て、日本有数のIT企業へ。都会での仕事に邁進する傍ら、バイク旅で日本の地方に魅了されていった。震災当日は34回目の誕生日を新潟のスキー場で祝っていたが、宿で見たテレビの惨状に衝撃を受け、復興支援へと身を投じる。その後、息子の後押しもあり、家族全員で石巻へ移住するという大きな決断を下した。

宮城県石巻市出身、1986年1月7日生まれの阿部勝太氏は、全校生徒わずか15人の小さな小学校で、スポーツ万能なリーダー的存在として育った。「ずっと石巻で漁師をやる」と決意しながらも、一度は大都市を5年間巡り、外の世界を知ったことで漁業界の在り方に違和感を抱き始める。震災当日は地元・石巻で被災し、「もし地震が午前中なら自分は生きていなかった」と語るほどの死線を潜り抜けたという。そして「この海を元に戻してみせる」と誓い、絶望から立ち上がった。
