俳優の山田裕貴が主演を務め、中島健人と共演するスペシャルドラマ「ちるらん 新撰組鎮魂歌」(TBS系)が3月26、27日に放送される。日本国内のみならず、世界市場を視野に入れた大型グローバルプロジェクトとして大きな注目を集める作品で、山田と中島はその出来栄えに手応えをにじませている。
発行部数300万部を突破した人気漫画を原作とする本作は、幕末の京都を舞台に、新撰組の志士たちの荒々しくも熱い生き様を描くアクションドラマだ。山田は新撰組副長・土方歳三、中島は「人斬り以蔵」として知られる剣客・岡田以蔵を演じる。TBS、U-NEXT、THE SEVENの3社共同によるグローバルプロジェクトとして制作され、地上波放送後の3月27日からはU-NEXTでドラマシリーズ版の独占配信もスタートする。
本作の手応えについて、山田は「とんでもなくすごいことをみんなで乗り越えたと感じています」と語り、完成した作品を鑑賞した際は「まだ“中の人”の感覚でした」と、没入感の強さを明かした。中島も「自分が貢献させていただいた企画の中でも、規模が大きすぎる作品」と振り返り、「多くの人に刺さる作品だと思っています」と力強く語った。
そんな山田だが、クラインクイン前には葛藤もあったという。「正直にいうと、準備期間を十分に設けて撮影に臨むスタイルが日本でも普及しつつあるなか、5カ月間で主演作3本の映画撮影を終えた10日後に『ちるらん』という作品に、付け焼刃の状態で臨んでいいのか」。しかし「明日、戦いで死ぬかもしれないという武士の覚悟」と「自分の極限状態」が重なり、いつも以上に覚悟を持って撮影に臨んだことを明かした。
一方の中島は、恋愛映画「知らないカノジョ」(2025年公開)のクランクアップ当日、本作のオファーが届いたという。当時を思い出しながら「ラブストーリーを撮り終えたばかりだったので、ソワソワしました(笑)。新撰組の話と聞いていたので、(新撰組の一員として)青春がまた始まると思っていたら、岡田という1人の男でした」と本音を語る中島。劇中の激しい殺陣も見どころのひとつとし、「毎年、帝国劇場でやっていた舞台で剣を振るっていたので、ようやく剣術を生かされる時が来た」と胸を張った。
昨今は、続編制作が決定した「SHOGUN 将軍」やNetflixシリーズ「イクサガミ」など、時代劇が海外で高く評価されている。「グローバルプロジェクト」を掲げる本作も、海外での展開に期待がかかる。山田は「世界でも武士の生きざまが注目されていて、ある意味、そこに乗っかっていければいいなと思います。『ちるらん』はアクションも見ごたえがあるので、武士エンタメを楽しんでもらいたいですね」と目を輝かせる。中島も「侍や刀はどの国でも注目されるコンテンツなので、ソードアクションとしてエンタメにできたのはいいことだと思います。(『SHOGUN 将軍』に出演する)真田(広之)さんとめめ(目黒蓮)に戦闘意識を持っていきたい」と前のめりだ。
今作で立派に座長を務め上げた山田の振る舞いを中島は独特の表現で絶賛。「2日目のカレーっておいしいじゃないですか、(山田は)2日目以上のコクが出ている。この人の前だったらどんなに恥をかいてもいいし、助けてと言える。全力を出せる人。私生活でも、歳三と以蔵のように仲良くなれたから、このご縁に感謝しています」と述べ、全幅の信頼を寄せた。山田も「ケンティーだから、以蔵との別れが悲しかった」と振り返り、「すみませんね、イチャイチャを見せつけてしまって」。山田らしいリップサービスで、現場を和ませた。

