NHKは13日、東京・渋谷の放送センターで、現在放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」と次作「風、薫る」とのバトンタッチセレモニーを行った。イベントには「ばけばけ」でヒロイン雨清水トキを演じる高石あかりと、「風、薫る」で主演を務める見上愛、上坂樹里が参加し、恒例のプレゼント交換などを行った。
この日、髙石は朝の情報番組「あさイチ」(総合)に生出演。イベントでは、長かった撮影を振り返り「たくさんの方に携わっていただいて、『こんなにも愛されている作品ってあるんだろうか』と思うほど、全員が全力でこだわりをもって作った作品だったので、そんな作品に携われてよかったと思いますし、最後まで見ている人たちにそれが届けばいいなと思います」とコメントした。
見上は「撮影はすごく楽しくて、最初の会見の時に『いい現場をつくりたいです』と話したのをスタッフやキャストの方々みんなでかなえようとしてくれています。いい作品を作ろうという思いもそうですし、現場が心穏やかでいられる場所であるように全員が努めてくれているので、そういう作品がもうちょっとで皆様のもとへ届くと思うと楽しみですし、ちょっと緊張もしています」と語った。上坂も「毎日キャストの皆さんや温かいスタッフさんの優しさに包まれながら撮影しているのですが、約半年たって、いよいよ放送が近づいてくるということと、今日このバトンタッチ式を迎えたんだということが一気に実感として湧いてきて、本当に夢のような時間だなと思います」と充実感をにじませた。髙石は、見上、上坂の2人に「見上さんがおっしゃられた現場の雰囲気ですが、私はこの1年間それだけに支えられていたので、きっとすてきな作品になるんだろうなと。今回『ばけばけ』もそれが前面に出ていた作品だと思うので、きっとすてきなんだろうなと思いました。楽しみにしています」とエールを送った。
恒例のプレゼント交換で、髙石は「ばけばけ」の舞台の一つである松江市の牡丹で染めたスカーフと機織りのスカーフ、出雲民藝紙で作ったうちわを贈呈。見上と上坂からは、栃木県大田原市の伝統工芸である「黒羽藍染と大関組ひもの巾着」と、「横浜スカーフ」が贈られた。
バトンタッチを終えた髙石は「胸がいっぱいです。バトンを(『あんぱん』で主演だった)今田(美桜)さんからいただいた時のことを思い出して、だからこそいま重みがすごくて。いただいた時とは違う感覚で、バトンを渡す経験をいただけてうれしいです」と万感の思い。「とにかく『風、薫る』が楽しみすぎて、その気持ちがバトンに乗っていたらいいなと思います」と笑顔を見せた。プレゼント交換には、「ばけばけ」でトキの夫、「雨清水八雲」ことレフカダ・ヘブンを演じたトミー・バストウも駆けつけた。
「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。28日に最終回が放送される。
30日に初回が放送される「風、薫る」は、文明開化が進む明治時代を舞台に、実在したトレインドナースの大関和さんと鈴木雅さんをモチーフにしたバディドラマ。同じ看護婦養成所を卒業した一ノ瀬りん(見上)と大家直美(上坂)が悩み、ぶつかり合いながら成長していく姿を描く。

