女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)。16日から始まる第24週「カイダン、カク、シマス。」(第116〜120回、演出:泉並敬眞氏)の見どころを解説する。
朝ドラ「ばけばけ」第24週「カイダン、カク、シマス。」(第116〜120回)ポイント
・トキとレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)夫婦らは東京・大久保で生活
・長男の勘太に加え、次男の勲も誕生
・帝大で英語を教えるヘブンが抱える「悩み」
朝ドラ「ばけばけ」第23週「ゴブサタ、ニシコオリサン。」(第111〜115回)ストーリー展開(ネタバレあり)
長男の勘太を溺愛するヘブンは、トキと家族になるため、外国人の特権を捨てて日本人になり、家族を守る道を選んだ。
松江にいるかつてのヘブンの“相棒”錦織友一(吉沢亮)のもとに、熊本にいる弟の丈(杉田雷麟)から、手続きのフォローを頼む手紙が届くが、彼の表情は晴れない。
夫婦になるため、トキの戸籍がある松江市役所を訪れた2人は、入籍に2つの障壁があることを知る。1つは松野家の戸籍に前夫の銀二郎(寛一郎)が残っていること。担当者はトキが生家の雨清水家に戻り、そこにヘブンたちが入る案を出した。もう1つは帰化には島根県知事の江藤安宗(佐野史郎)の許可が必要な点だが、江藤は松江を出て行ったヘブンの許可を拒んでいた。
トキは松江中の校長になった庄田多吉(濱正悟)に説得を頼むが、職を失うリスクを恐れ拒否される。ヘブンも錦織を訪問するが、江藤の信頼がなくなったと断られた。一方、司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)の両親は、トキを産んだ雨清水タエ(北川景子)に相談。タエは入籍を快諾したという。怪談が好きなトキは自分の名が「雨清水トキ=丑三つ時」になると喜ぶ一方、姓が変わっても司之介たちが親であることに変わりはないと強調した。
その後、夫妻は江藤に直談判するが、江藤は首を縦に振らない。トキは錦織を捕まえ、拒否する理由を問うが、彼は「日本人にならないほうがよいと思っているからだ」と言い残し去った。その後、義祖父の上野勘右衛門(小日向文世)が、ヘブンに「八雲」という名を授ける。ヘブンが好きな「古事記」の和歌にちなんだ名で、ヘブンは感激するが、翌朝、朝もやの中に立ったヘブンはその光景にかつてのような感情が湧かず困惑。そこへ現れた錦織が「何を狼狽えているのですか?」と声をかけた。
錦織は、ヘブンが松江の風景に何も感じなくなっていると指摘。協力しないのは怒っているからかという問いを否定し、「私が知事に掛け合わないのは、あなたの才能を、作家としての人生を、終わらせたくないからだ」と伝えた。錦織は「日本滞在記」を出した著作に輝きがないと断言し、「今のあなたには、この国では何も感じることができない。何も書くこともできない。日本という国に夢を見ていた。だが、もうその夢からも覚めてしまった」と述べた。さらにトキへ「キミもわかっていたんじゃないのか?」と続け、日本人になることは作家としての死を意味すると突き放した。トキは自分のせいだと謝罪。ヘブンは「ダイジョブ! ニホンデモカケル!」と訴える。激しい言い争いの末、ヘブンは「ワタシ…ウシミズヤクモ! ワタシ…ニホンジン! カケル!」と叫び、ものすごい勢いで原稿を書き始めた。
熊本に戻ってもヘブンは執筆に没頭。ついに書き上げ、トキに「ニシコオリサン、キット、オドロクデショウ」と語った。トキはそんなヘブンに錦織からの手紙を渡す。そこには江藤の許可が下り、3人が雨清水家に入れたことが記されていた。さらにトキは、錦織の真意を明かす。「たきつけたんだ。リテラリー・アシスタントとしての、最後の仕事だ。あの人は…本当に世話が焼ける」。錦織はいつものような柔らかい表情で、トキにそう伝えていた。
その後、錦織のもとにヘブンの新著「東の国から」が届く。扉の英文を読んだ錦織は優しく笑い、その数カ月後、この世を去った。そこには、「出雲時代の懐かしい思い出に。錦織友一へ」という献辞が記されていた。
「ばけばけ」第24週「カイダン、カク、シマス。」見どころ
10年が経ち、トキとヘブンは東京の大久保に。長男の勘太、次男の勲、司之介とフミ、女中のクマ(夏目透羽)と穏やかな日々を送っている。子供たちに英語を教えながら、ヘブンは教師として働く帝大と家を往復する。そんなヘブンを支えながら、トキは子供たちの成長を見守る。穏やかで幸せで桃源郷のような東京での暮らしに充実するトキ。その裏で、ヘブンはある悩みを抱えていた。
朝ドラ「ばけばけ」とは?
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

