ウールサッキングとはどんな行動?
ウールサッキングとは、布製品を“おしゃぶり”のように吸ったり噛んだりする行動を指します。毛布や衣類、ぬいぐるみ、毛糸などを口にくわえ、ちゅぱちゅぱと吸う、あるいははむはむと噛むのが特徴です。
子猫が母猫のおっぱいを吸うときのような仕草で、前足でふみふみする動作を伴うこともあります。
一見ほほえましい行動ですが、繊維を噛みちぎって飲み込んでしまうと、消化管に詰まり腸閉塞を起こす危険があります。「吸うだけ」なのか「食べてしまっている」のかを見極めることが重要です。
なぜウールサッキングをするの?
背景にはいくつかの要因があり、ひとつだけでなく複数が重なっている場合もあります。
1.早期離乳・授乳経験の不足
母猫から早い時期に離れた場合、母猫の乳を吸おうとする「吸啜(きゅうてつ)行動」の名残が強く残ることがあります。本来は成長とともに減っていく行動ですが、安心感を得る手段として布に向かうことも。
特に眠る前やリラックスしている時間帯に見られる場合は、心を落ち着かせるための代替行動である可能性が高いです。
2.ストレスや不安
引っ越し、模様替え、家族構成の変化、多頭飼育などは猫にとって大きなストレスになります。
その不安を和らげるため、自分で自分を落ち着かせる「自己安定行動」としてウールサッキングが現れることも。頻度が急に増えた場合は、最近の環境変化を振り返ることが大切です。
3.品種的な傾向
シャムやオリエンタル系など、一部の品種で比較的多く見られるという報告があります。性格が繊細で人への依存傾向が強い猫ほど、安心行動として出やすいとも考えられています。
遺伝的な素因が関与している可能性も指摘されていますが、環境要因との組み合わせが影響するケースがほとんどです。
4.退屈や運動不足
刺激の少ない生活環境では、エネルギーの発散先が限られてしまい、布を吸う行動が“暇つぶし”のように習慣化することがあります。
特に留守番時間が長い場合や、遊びの時間が不足している場合は見直しが必要です。

